話し方の正解

誰とでもうまくいく人の55のルール
未読
話し方の正解
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誰とでもうまくいく人の55のルール
著者
未読
話し方の正解
著者
出版社
かんき出版

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出版日
2022年11月21日
評点
総合
3.7
明瞭性
4.0
革新性
3.0
応用性
4.0
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おすすめポイント

話しの上手な人=面白いネタを提供できる人、社交的な人、と考える人は多いかもしれない。もちろんそれは一側面の事実であり、そのような人も大勢いる。一方、「自分はそういうことが苦手な性格だから」と諦めてしまっている人も、少なからずいるのではないだろうか。

本書は、そうした思い込みを拭い去ってくれる。話し方の「正解」は「自分」にではなく、「相手の頭の中」にある。要約者は、本書の冒頭に書かれたこの一連の文章を読んで、目から鱗が落ちる思いがした。

タイトルにもなっている「話し方の正解」とは、「相手の頭の中を透視すること」なのだという。言い換えると、相手の頭の中を想像し、相手がしてほしいことや期待していること、投げかけてほしい言葉を察知することである。これにならってコミュニケーションをとれば、「誰とでもうまくやれる人」になれるのだという。

著者は、13万部のベストセラー『雑談の一流、二流、三流』を著した桐生稔氏。桐生氏は「伝わる話し方」のセミナーや研修を2000回以上手掛けてきたコミュニケーションのプロであり、その実力は折り紙付きである。

本書には、日常生活、ビジネス、オンラインなど、様々なシチュエーションで使える55の「話し方の正解」が掲載されている。要約では日常生活とビジネスのシーンに焦点を当て、10の「正解」を紹介する。今すぐに使えるメソッドばかりなので、普段の会話でぜひ試していただきたい。

話し方に悩む人はもちろん、周りの人との関係をよりよくしたいと願うすべての人にお読みいただきたい一冊だ。

ライター画像
矢羽野晶子

著者

桐生稔(きりゅう みのる)
◎13万部のベストセラー『雑談の一流、二流、三流」の著者。株式会社モチベーション&コミュニケーション代表取締役。日本能力開発推進協会メンタル心理カウンセラー。日本能力開発推進協会上級心理カウンセラー。一般社団法人日本声診断協会音声心理士。
◎1978年、新潟県十日町市生まれ。2002年、大手人材派遣会社に入社。営業成績がドベで新卒3カ月にして左遷される。そこから一念発起し、全国で売上達成率No.1を実現。その後、音楽スクールに転職し、事業部長を務める。2017年、社会人の伝わる話し方を向上すべく、株式会社モチベーション&コミュニケーションを設立。これまでに全国40都道府県で年間2000回にわたり「伝わる話し方」のセミナーや研修を開催してきた。
◎セミナーや研修では、「1回で伝わる話し方テンプレート」「30秒で伝えるピンポイントトーク」などが大好評を博す。60分に20回以上笑いが起こるほど会場が盛り上がり、最後には衝撃的な感動が走る「心震わすメソッド」が評判を呼び、日本経済新聞、プレジデント、東洋経済オンライン、Yahoo!ニュースで紹介される。テレビ朝日とABEMAが共同製作する人気番組『マッドマックスTV論破王』では、ディベートの審査員も務めている。
◎著書に、『雑談の一流、二流、三流』『説明の一流、二流、三流』(以上、明日香出版社)、『10秒でズバっと伝わる話し方』(扶桑社)、『緊張しない「最初のひと言」大全』(Clover出版)など多数。

本書の要点

  • 要点
    1
    話し方の正解は、「相手の頭の中」にある。相手の頭の中を想像して、相手の立場になって話すことで、自然と会話のペースをつかむことができる。
  • 要点
    2
    会話を弾ませるコツは、「楽しい気分になること」である。人は会話の内容は覚えていなくても、楽しかった記憶は後々まで残るものだ。
  • 要点
    3
    初対面では相手も緊張している。「相手が緊張せずに話せること」を意識すると、自分の緊張に気づかずにスムーズに話すことができるだろう。

要約

話し方の「正解」とは

相手の頭の中を想像する

話し方で何よりも重要なことは、「相手の頭の中を想像する」ことである。どんなにわかりやすく話したとしても、相手が聞きたい話でなければ「そんなこと聞いてない」と一蹴されてしまう。

逆に、相手にとって興味深い話であれば、まとまりのない話でも聞いてくれる。“自分の言いたいこと”と“相手が聞きたいこと”は違う。

人は自分を理解してくれる人に会うと、無条件に心を開いてしまうものだ。相手が心を開いてくれたら、メッセージは相手に届くようになり、あなたが自然に会話のペースを握れるようになる。

話し方の背骨は、「相手をベースに」「相手の立場になって」「相手の頭の中を想像して」である。これらを知らずに話すのは、野球のルールを知らずに登板するようなものだ。

本書の役割は、相手の心理を理解して自然にペースをつかみ、ビジネスもプライベートも成果を上げることである。

自分の「軸」で大切な人を意識する
kazuma seki/gettyimages

「相手の頭の中を想像する」といっても、全員の頭の中を想像する必要はない。社内の人や取引先、ご近所さん、交流会で出会った人など、全ての人を対象にしていたら大変だ。

あなたが想像すべき相手は、あなたの人生にとって大切な人である。人生の時間には限りがある。だからこそ、あなたにとっての大切な人だけには「頭の中を想像する」を徹底的に発動させるのだ。

何をもって「大切」とするかの判断は、あなたの「軸」による。軸とは、「こんな人生を生きたい」「こんな人間でありたい」「こんな価値観を大切にしたい」というような、「こだわり」や「マイルール」である。

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要約公開日 2023.01.23
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