「また会いたい!」と言われる 一流の話し方

未読
「また会いたい!」と言われる 一流の話し方
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「また会いたい!」と言われる 一流の話し方
出版社
明日香出版社

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出版日
2022年11月24日
評点
総合
3.5
明瞭性
3.5
革新性
3.0
応用性
4.0
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おすすめポイント

自分の意図が伝わらずに誤解されたり、そんなつもりはないのに相手を傷つけてしまったりする。相手と信頼関係を築きたいがゆえに頑張って話すけれど、なぜかうまくいかない。そんな経験はないだろうか。

本書では、コミュニケーションの方法として、「心」を「形」で表し、良い人間関係を築くための「話し方」を学ぶことができる。「口下手で自分が思っていることがうまく伝えられない」という人ほど、本書の話し方スキルはおすすめだ。

例えば、要約で紹介している「聞く表情」を意識する方法は、口下手で相手の話を聞いている時間が長い人ほど効果的だろう。

言われてみれば納得なのだが、自分の話を生き生きとした表情で聞いてくれる人に好感を持たないわけがない。「また話を聞いてほしい」「また会いたい」と思われるのは、自然な流れだと感じられる。

本書では、自分の言葉や振る舞いに対し、それを受け取る相手の気持ちや感じ方が解説されている。まさに「そんなつもりじゃなかったのに……」という人に打ってつけだ。「一生懸命」さだけでは、心は伝わらない。本書の話し方のコツを実践すれば、誤解されないように自分の心を相手に伝え、より良い人間関係を築くことにつながっていくだろう。

人間関係に悩んでいる人はもちろん、今よりもワンランク上の人間関係を築いていきたいと思う人におすすめの一冊である。本書を通じて「相手から見た自分」が見えてくるはずだ。

ライター画像
中山寒稀

著者

桑野麻衣(くわの まい)
あなたの心に火をつける!人材育成・コミュニケーション教育者
1984年埼玉県生まれ。学習院大学卒業後、全日本空輸株式会社(ANA)に入社。グランドスタッフとして、7年間で100万人を超えるお客様サービスに携わる。
最重要顧客DIAMOND会員専用カウンターのサービス責任者、教育訓練インストラクターを務める。ANA在籍中、オリエンタルランドに出向し、ディズニーのサービスや教育を学ぶ。その後ジャパネットたかたや再春館製薬所グループ企業にて教育研修を担当し、独立。
現在では、コミュニケーション、リーダーシップ、接遇マナー等をテーマに新入社員から管理職、中学生から経営者、医療業界など幅広い層に向けて、企業研修や講演を行い、これまでの受講者は50000名を超える。
著書には『好かれる人の話し方、信頼される言葉づかい』『部下を元気にする、上司の話し方』『オンラインでも好かれる人・信頼される人の話し方』(以上、クロスメディア・パブリッシング)がある。『PRESIDENT』『AERA』『with』『MORE』『CLASSY.』『Oggi』『美人百花』などメディア出演も多数。

本書の要点

  • 要点
    1
    コミュニケーションは、感謝や謝罪、好意などの「心」を「形」にすることである。表現しなければ、心がないと見なされてしまう。心を表現する力を磨くことが大切だ。
  • 要点
    2
    また会いたくなる一流の人は、好かれることと信頼感をバランス良く持ち合わせている。良好な人間関係を築くことで仕事が成り立ち、好かれて信頼されることで縁やチャンスが増える。
  • 要点
    3
    聞いている時の表情は、人に見られている。話す時は生き生きとしていても、聞く側に回った瞬間に無表情になると、相手にはその印象が強く残る。

要約

【必読ポイント!】 一流が大切にする人間関係とは?

「心」を「形」にする

日本人は気遣いや心配りはできるが、コミュニケーション力は必ずしも高くない。その要因は、「察する」文化にあると考えられる。

察するとは、相手の気持ちを想像し、考えてコミュニケーションをとることだ。悪いことではないが、考えていることは、表現しない限り相手には伝わらない。察してもらうことに依存すると、コミュニケーションはうまくいかなくなる。

コミュニケーションは、「心」を「形」にすることだ。察知力が優れていても表現しなければ意味がない。人は、感謝や謝罪、好意などの「心」を持っている。それらが「形」として表現されなければ、「心」がないと見なされてしまうのだ。

そのため、察する力よりも心を表現する力を磨くことが求められる。まずは喜怒哀楽の表現を鍛えることをおすすめする。

「喜」「楽」は表現しやすい。「お会いできて嬉しいです!」「今日はとても楽しかったです!」のような、普段言わないことを口にしてみよう。慣れてきたら、「~と言われて悲しい気持ちになりました」など、「怒」や「哀」などの感情も言葉にしてみる。

お願いしたいことや直してほしいことも、言葉にしてストレートに伝えたほうが、気持ちの良いコミュニケ―ションにつながる。自分の心だけでなく、相手を正しく理解するように心がけることも大切である。それにより、人間関係の悩みやストレスが減り、生きやすくなるはずだ。

「好かれる」と「信頼」のバランスが大切
daizuoxin/gettyimages

著者はANAやディズニーで一流のコミュニケーションやサービスに触れてきた。その経験によると、また会いたくなる一流の人は、好かれることと信頼感をバランス良く持ち合わせているという。業界、場面、社内外問わず人望が厚い人は、そのバランスを持ち合わせている特徴がある。

若いうちは、親しみやすさを演出しようとするあまり、タメ口で話したり、過度にプライベートな質問をしたりするなど、相手との距離感を間違えてしまうこともあるだろう。ビジネスパーソンとして価値を生み出していくには、好感度や親しみやすさだけではうまくいかない場面が多々ある。仕事を任せられる安心感が求められる。理想は、好かれることと信頼されることのどちらかに偏ることなく、バランスを保つことだ。

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要約公開日 2023.02.09
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