人によって、出せる成果には100倍以上の差がある。思うように成果を上げられない人には何が足りないのだろうか。多くの人は「スキル不足」と考え、スキルを磨こうとするものだ。だが実は、成果はスキルだけで生まれるものではない。
短時間で成果を上げ続けるための黄金法則は、「成果=スキル×思考アルゴリズム」だ。スキルは新人とベテランで3倍程度の差しかないが、「思考アルゴリズム」(考え方のクセ)には50倍程度の差がある。この2つの要素を掛け合わせることで、成果に150倍もの差がつくのだ。
本書では、短時間で成果を上げ続けるための思考アルゴリズムを紹介する。思考アルゴリズムをブラッシュアップしたり再インストールしたりして、スーパービジネスパーソンに変身しよう。
どれだけ立派なアイデアがあったとしても、行動しない限り成果は出ない。成功している人とそうでない人では、アイデアを実行に移す率がまったく違う。
ここで役立つのは「ピッパの法則」だ。「ピッと思いついたらパッとやる」、すなわち、その場ですぐやるか、それが無理なら実行タイミングを決めてスケジュール帳に書き込む習慣をつけよう。すると、タスクを次々にこなしていけて、行動量が激増する。
この法則は著者自身の経験から導き出したものだ。かつては商談後、会社に戻ってから次の提案を考えていたが、商談しながら次の提案を考えるスタイルに変えた。すると、商談終了時に次のアポが取れるようになり、未解決案件を抱えることがほぼなくなって、心も頭もクリアな状態を保てるようになったのだ。
確実に成果を上げる唯一の方法は「他人にできないこと」をやることだ。成果を上げる人は、常に他人にはできないことを探す思考アルゴリズムを持っている。
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