勉強などに取り組み、目標を達成するまで続けようとするとき、根気ややる気といった「意思」に頼ってはいけない。大事なのは「行動の繰り返し」だ。意思よりも行動に着目し、その行動を繰り返せる仕組みをつくるのが大切である。仕組みを用いて望ましい行動を繰り返し、少しずつ変わっていくことによってのみ、目標に到達できる。
本書では、学びを継続するための具体的な方法を「目的発見」「目標設定」「行動設計」「検証」という4つのステップに沿って説明する。
働き方や評価制度が変わっていく現代では、学び続けなければ自分の価値を高く保つことはできない。また、歳を重ねても充実した毎日を送るには、何か夢中になれるものを持ったり、新しいことに挑戦したりして、学び続けることが不可欠だ。
では、何をどれくらい学べばいいか。それらを考えるうえで大切な物差しは「皆が当然のようにできていることができないようではダメだ」と「誰でもできることをできてもしょうがない」の2つである。
たとえば、仕事で外国人との会話が必須なのに英会話に自信がないなら、今すぐにでも勉強するべきだろう。しかし、英語が得意な人が多い職場で英語を学び続けても大きな強みにはならない。
そんなときは、他の人が持っていない資格やあなただけの強みとしている要素を探そう。トップクラスを保持できるわけではないのなら、ある程度のレベルまで学んだら、まったく違う分野の学びを選ぶことも必要である。
学ぶ目的が定まったら、次は目標の設定だ。このステップで大切なのは「目標を数値化すること」と「ハードルを低めに設定しておくこと」である。
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