著者
パトリック・ハーラン(Patrick Harlan)
芸人・東京工業大学非常勤講師。
1970年11月14日生まれ。アメリカ・コロラド州出身。93年ハーバード大学比較宗教学部卒業。同年来日。97年、吉田眞とお笑いコンビ「パックンマックン」を結成。NHK「英語でしゃべらナイト」「爆笑オンエアバトル」をはじめ、多くのテレビ番組に出演し、注目を集める。「AbemaPrime」、「報道1930」でコメンテーターを務めるなど、報道番組にも多数出演。2012年10月より池上彰氏の推薦で東京工業大学の非常勤講師に就任。コミュニケーションと国際関係についての講義も行っている。2児のパパ。25年以上の投資歴があり、金融教育の講師として全国各地で講演も行っている。著書に『ツカむ!話術』『ハーバード流「聞く」技術』(角川新書)、『パックンの「伝え方・話し方」の教科書』(大和書房)などがある。
本書の要点
- 要点
1
節約の第一歩は「老後計算機」を使いこなすこと。いま使おうとしているお金が、老後にはいくらに成長する可能性を秘めているのか考えよう。 - 要点
2
投資を始める前に、まずは基本となる労働収入を増やすことを考え、節約と組み合わせて「そのうち資金」と「エマージェンシー(緊急事態)資金」を確保すべきだ。 - 要点
3
投資をするコツは「長期投資」と「分散投資」。1番おすすめの投資信託はS&P500に連動するインデックスファンドだ。
要約
お金は学べば怖くない
未来の自分に感謝されるように
お金はいつ使うかによって価値が変わる。
これには2つの意味がある。1つめは「そのときの自分が置かれている状況によって、お金に感じる価値は変わる」ということ。2つめは「時間をかければかけるほど、お金は急速に増えていく」ということだ。
まず1つめの意味から見ていこう。例えば、収入も頼れる人もない状況で、お腹が空いていたとしよう。そんなときに家の中で千円札を見つけたら、とても幸せに感じるはずだ。こういうときの千円は、何気なく使う千円よりも貴重に感じられる。お金に困っているときほど、お金の価値を高く感じる。
浮き沈みのある人生の中で、貧乏生活を避けるには、「タイムスリップして、潤っているときの自分から、困っているときの自分にお金を渡す」発想が重要だ。今の自分が預金をするなどして未来の自分にお金を送ってあげれば、未来の自分はそれを結婚資金にしたり、家の購入資金にしたり、退職後の生活を支えたりできる。そうしたお金の使い方ができれば、未来のあなたは今のあなたに感謝することになるだろう。
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要約公開日 2023.03.06
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