「貯蓄1000万円の壁」の表紙

「貯蓄1000万円の壁」

年収300万円でもラクラク越えられる


本書の要点

  • お金の増やし方は「家計に入ってくるお金を増やす」「家計から出ていくお金を減らす」「家計にあるお金を運用する」の3つである。これらを実践すれば、「貯蓄1000万円の壁」は越えられる。

  • 「貯蓄」とは現金、株、投資信託、保険、商品券など「金融資産」の総額である。「貯蓄」は時間をかけることで、増やしていくことができる。

  • 投資信託は株や債券を“具材”にして、1本の「のり巻き」をつくるイメージだ。初心者にはリスクが分散されている「バランス型」がおすすめだ。

1 / 4

「貯蓄1000万円の壁」は越えられる

「貯金」と「貯蓄」の違い

Saranya Yuenyong/gettyimages

あなたの家にはどのくらい貯蓄があるだろうか。この質問に「銀行口座」を思い浮かべた人は、まず「貯金」と「貯蓄」の違いを知ることからはじめよう。貯金とは、お金をそのまま貯めることである。貯金箱に小銭を貯める、たんす貯金をする、銀行に預けるなどがこれに当たる。一方、貯蓄とは「貯金」を含め、かたちを変えて貯めることを指す。具体的には株、債券、投資信託、掛け捨てではない保険、商品券などであり、これらすべてを「金融資産」と呼ぶ。貯蓄とは、金融資産を貯めることに他ならない。この、かたちを変えたものすべての合計金額があなたの貯蓄であり、貯蓄を1000万円にするのが本書の目的である。「1000万円」と聞くと、とても高い壁のように感じるかもしれない。しかし、「貯金」ではなく「貯蓄1000万円の壁」なら超えることは可能である。お金のかたちが変われば、貯めることのハードルはぐんと下がるからだ。貯金100万円は、いつまで経ってもほとんど増えない。しかし、10年、20年と時間をかけさえすれば、貯蓄100万円は200万円にも300万円にもなり得るのである。お金を増やす方法は、「家計に入ってくるお金を増やす」「家計から出ていくお金を減らす」「家計にあるお金を運用する」の3つである。その方法を知って実践すれば、あなたの貯蓄は確実に増えるだろう。

2 / 4

お金が貯まるコツ

計画性を持つ

貯蓄1000万円の壁を越えていくコツは「計画性を持つ」「夢を持つ」「我慢・無理をしない」「手間をかけずに時間をかける」「お金が貯まらない人の特徴を知る」の5つである。本章では、この中から「計画性を持つ」「我慢・無理をしない」「お金が貯まらない人の特徴を知る」を紹介する。

もっと見る
この続きを見るには...
残り3063/3807文字

4,000冊以上の要約が楽しめる

要約公開日 2023.05.09
Copyright © 2025 Flier Inc. All rights reserved.

一緒に読まれている要約

サクッとわかるビジネス教養 経済学
サクッとわかるビジネス教養 経済学
井堀利宏(監修)
いつも幸せそうな人の小さな習慣
いつも幸せそうな人の小さな習慣
有川真由美
超現実的で超具体的なお金の増やし方
超現実的で超具体的なお金の増やし方
ハック大学 ぺそ
言いにくいことが言えるようになる伝え方
言いにくいことが言えるようになる伝え方
平木典子
TEAM WORKER
TEAM WORKER
草深生馬
パックン式 お金の育て方
パックン式 お金の育て方
パトリック・ハーラン
マンガ版 ちょっとだけ・こっそり・素早く「言い返す」技術
マンガ版 ちょっとだけ・こっそり・素早く「言い返す」技術
ゆうきゆうJam(マンガ)
おだやかに、シンプルに生きる
おだやかに、シンプルに生きる
枡野俊明

同じカテゴリーの要約

世界最強の米国株で始める株の教科書
世界最強の米国株で始める株の教科書
PAN
株で儲けたきゃ「社長」を見ろ!
株で儲けたきゃ「社長」を見ろ!
田端信太郎
【新NISA完全攻略】月5万円から始める「リアルすぎる」1億円の作り方
【新NISA完全攻略】月5万円から始める「リアルすぎる」1億円の作り方
山口貴大(ライオン兄さん)
きみのお金は誰のため
きみのお金は誰のため
田内学
本当の自由を手に入れる お金の大学
本当の自由を手に入れる お金の大学
両@リベ大学長
株の爆益につなげる「暴落大全」
株の爆益につなげる「暴落大全」
はっしゃん
となりの億万長者が17時になったらやっていること
となりの億万長者が17時になったらやっていること
嶋村吉洋
FP1級取得!サバンナ八木流 お金のガチを教えます
FP1級取得!サバンナ八木流 お金のガチを教えます
サバンナ 八木真澄ほんださん(本多遼太朗)
わが投資術
わが投資術
清原達郎
今さら聞けない 投資の超基本
今さら聞けない 投資の超基本
泉美智子奥村彰太郎(監修)