TEAM WORKER
TEAM WORKER
Googleで学んだ最速で成長できる5つの行動原則
TEAM WORKER
出版社
朝日新聞出版

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出版日
2023年02月28日
評点
総合
3.8
明瞭性
4.0
革新性
3.5
応用性
4.0
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おすすめポイント

就職活動には不安がつきものだ。自分に合った職場が選べるか。面接で何をアピールしたらいいのか。そもそも就職先が見つかるのか。そんな気持ちから、「就活必勝法」を求める就活生も少なくないだろう。

本書は、人生を左右するかもしれない就職活動に向かう学生に向けて、グーグルで新卒採用責任者を務めた著者・草深生馬氏がおくる一冊だ。著者によれば、就活に「攻略法」は存在しない。なぜなら、就活の目的は「就活を乗り切る」ことではなく、一人ひとり異なる個性をもつ人材が、自分のユニークネスをどう仕事に活かすかを考えることだからだ。そう考えると、就活で定番の「自己分析」は、「やったほうが就活に有利」だからやるのではなく、「自分のことを知らなければ自分を活かした仕事はできない」からやるという判断になる。面接でのアピールも、「就活受け」をねらったものを並べるのではなく、自分を知ってもらうための話をすることになるはずだ。こうした考え方はすべて、著者自身が「自分が就活のときに知っていたら」と思うものばかりだ。

さらに本書では、著者の視点から就活生に大切にしてほしい、最速で成長するためのマインドセットが語られる。特に大切なのは、本書のタイトルにもなっている「チームワーカー」であろうとすることだ。世界基準で働く力を身につけたい就活生には必読だ。人事担当者や、チームで働くビジネスパーソン、自分の働き方を見つめ直したい人にも、多くの学びがあることだろう。

ライター画像
森本みづき

著者

草深生馬(くさぶか いくま)
株式会社RECCOO最高人事責任者(CHRO)。1988年長野県生まれ。2011年に国際基督教大学を卒業後、IBM Japan入社。人事部にて部門担当人事(HRBP)と新卒採用を経験。14年にGoogle Japanへ転職。新卒採用とMBA 採用の責任者を務める。20年5月より現職。

本書の要点

  • 要点
    1
    本書では、グーグルで新卒採用責任者を務めた経験のある著者が、就活生に大切にしてほしい、最速で成長するための5つのマインドセットをお伝えする。
  • 要点
    2
    世界的企業で求められるチームワークは「自分の存在感を武器に、誰かに使われながらも誰かのことを活用してチームとして成果を上げていく」ことだ。
  • 要点
    3
    それぞれが専門性をもった「強い個」が集まるチームでチームワークを発揮するには、相手へのリスペクトが欠かせない。お互いのユニークネスを認め合い、活かし合おう。

要約

強い個を身につける

世界標準で働く人がもつ5つの行動原則

本書では、グーグル(Google)で新卒採用責任者を務めた経験のある著者が、就活生に大切にしてほしい、最速で成長するためのマインドセットをお伝えする。ポイントは「世界標準で働く人がもつ5つの行動原則」と名づけた次の5つだ。

(1)「フィードバックはギフト」と捉える

(2)他者の「ユニークネス」にも注目する

(3)「小さな改善」を積み重ねる

(4)「個」と「チームワーク」を両立させる

(5)「正しいこと」を行う

これらを手がかりに自分の強みに磨きをかけていけば、必ずや自分の個性を輝かせられる仕事に出会えるはずだ。

特にカギを握るのは、「個」と「チームワーク」を両立させること。つまり、「チームワーカー(TEAM WORKER)」であることだ。

著者は自分の就活した頃を振り返り、これから語る考え方を知っていたら、就活の仕方や会社選びは大きく変わっていただろうという。同じような後悔をしないよう、今の就活生のみなさんには、5つの行動原理を参考にしながら、就活の不安を乗り越え、自分だけの人生をつかみとってもらいたい。

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要約公開日 2023.05.08
Copyright © 2025 Flier Inc. All rights reserved.Copyright © 2023 草深生馬 All Rights Reserved. 本文およびデータ等の著作権を含む知的所有権は草深生馬、株式会社フライヤーに帰属し、事前に草深生馬、株式会社フライヤーへの書面による承諾を得ることなく本資料の活用、およびその複製物に修正・加工することは堅く禁じられています。また、本資料およびその複製物を送信、複製および配布・譲渡することは堅く禁じられています。
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