会社に入って偉くなる秘訣、それは入社初日に帰宅して、その日にあったことを家族にどう報告するか、というところから始まる。
初出社の日には、式典や重役の訓辞、会社についての説明などが行われるだろう。それらを両親や家族にどう報告するか、がとても大切である。ネガティブな報告をすれば、それを聞いた相手はきっと心配するだろう。逆に、「まだわからないけれど、自分はいい会社に入ったと思う」といえば、きっと家族は喜び、安心する。そういう報告ができるか否かが、成功への第一歩なのだ。
勤務を始めると、友人や親戚にも「君の会社はどうか」と聞かれるだろう。そのときも、「いい会社に入って喜んでいる」「仕事に打ちこもうと思う」というと、会社のいい印象を残すことができる。するとそれが人から人へと伝わり、やがて会社の評価が高まり、販売を増やすことになる。
誰でもできることだが、これを心がけている人は意外と少ない。会社を褒めるという態度をもつ人を、会社は必ず重宝する。なぜなら、会社はそのような人を切実に求めているからだ。そのような人は、求めずとも必然的に重要な役職についていくだろう。
入った会社で活躍したいなら、その会社の歴史を知ることが大切だ。
どんな大企業も、最初からその姿であったのではなく、歴代の経営者や社員が努力を重ねた結果、今日の姿に成長した。仕事で必要な新しい発想やアイディアも、それまで積み上げてきた基礎があるからこそ生まれるものだ。だからこそ、会社の歴史を認識することは、一社員として働く上で欠かせない。
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