私たちは「答えのあるゲーム」の戦い方が体に染みついている。これまで義務教育や部活、受験、就職活動と、あらゆる「答えのあるゲーム」で試されてきたからだ。
「答えのあるゲーム」は答えが当たればそれでよい。だが、「答えのないゲーム」には明確な正解がない。つまり、「答え」を出したところでその答えが「正しい」かどうか判断できない、ということだ。
ではどのようにして、答えのないゲームを戦うかといえば、ルールは3つしかない。1つは「プロセスがセクシー」。もう1つは「2つ以上の選択肢を作り、選ぶ」。最後の1つは「炎上、議論が付き物」。
これら3つを意識すれば、答えのないゲームを健やかに、セクシーに戦える。
「プロセスがセクシー」とはすなわち、「セクシーなプロセスから出てきた答えはセクシー」ということだ。「答え」だけを評価するのではなく、「答え+プロセス」を評価する考え方である。
例えば新規事業の立案というのはまさに答えのないゲームだ。ここで、「アイデア自体」にフォーカスし、思い付きのアイデアに飛びついてはいけない。
著者は、愛読書『ビジネス・クリエーション!』(ビル・オーレット著)のサブタイトルにある通り、「アイデアや技術から新しい製品・サービスを創る24ステップ」を踏むことを勧める。つまり新規事業のような答えのないゲームの場合は、24ステップというセクシーなプロセスを愚直にこなすことこそが、セクシーなアイデアを生む唯一の手段だと説く。
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