平均4.2カ月で1万フォロワーを実現する

プロ目線のインスタ運用法

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平均4.2カ月で1万フォロワーを実現する
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出版社
クロスメディア・パブリッシング

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出版日
2022年08月01日
評点
総合
3.8
明瞭性
4.0
革新性
4.0
応用性
3.5
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おすすめポイント

若い世代を中心に、Instagramで情報を「コレクション」する人が増えている。また、情報収集の手段としても、Instagramでの検索を利用している人が多いという。検索エンジンでWebサイトから情報を探す検索方式に慣れ親しんだ世代にとっては、にわかには信じがたい運用かもしれない。

ところが、要約者にはこうした光景に見覚えがあった。小学生の娘たちがGoogle画像検索を愛用しているのだ。こうした習慣がついたのは、まさにInstagramの影響だ。下の世代の情報収集の方法は確実に変化している。これからの時代、Instagramを通じた情報発信がビジネスの鍵になるのは間違いないだろう。

ビジネスにInstagramを活かしたいと思ってはいても、何から手をつけていいのかわからないという人におすすめしたいのが、本書だ。著者は、企業向けにInstagramマーケティング支援サービスを提供する株式会社SAKIYOMIの代表・石川侑輝氏だ。これまで300以上のアカウント支援をし、400万以上のフォロワーの分析を行ってきた著者らが、プロ目線での運用方法を具体的に紹介している。ここまで公開してしまってよいのかと思うほど詳細なテクニックを掲載しているのは、著者がビジネスにおいて“共創”を大切にしてきた思いの現れだ。誰かのために価値を提供して、ノウハウやフォロワーすらも共有してしまう。本書を読んだ人たちから、そんな共創的思考が広がっていくかもしれない。そんな期待を抱かせてくれる一冊だ。

ライター画像
Keisuke Yasuda

著者

石川侑輝(いしかわ ゆうき)
株式会社SAKIYOMI 代表取締役社長
2019年末からInstagram運用事業を開始。自社メディアにて、6カ月で20万フォロワー達成などの実績をもとに、企業・個人へのInstagramマーケティング支援をサービスとして提供開始。2021年にInstagram 分析ツールSAKIYOMIをローンチ。累計300を超えるアカウント運用支援に携わり、400万以上のフォロワー分析をしている。

本書の要点

  • 要点
    1
    Instagramでフォロワーを増やし認知度を上げるためには、アルゴリズムを理解して施策を実行するのが最短の方法だ。
  • 要点
    2
    ユーザーとの「親密度」が高まると、「質の高いアカウント」だと見なされる。「質の高いアカウント」が、「保存」の多い「質の高い投稿」をすることで、はじめてフォロー外の人に表示されやすくなる。
  • 要点
    3
    質の高いアカウントにするには、土台となるコンセプトづくりが大切だ。コンセプトに沿いながら、主観の入った「オリジナル」で「見返したくなる」投稿をつくるのがポイントだ。

要約

【必読ポイント!】 なぜ、Instagramを始めるべきなのか

Instagramで変わる購買行動

広告やほかのSNSではなく、マーケティングにはInstagramを活用すべきだ。いま、多くの人は「何を買うか」をInstagramで決めている。

Instagramの投稿に対して行えるリアクションは主に「いいね」「コメント」「シェア」「保存」の4つあるが、ユーザーがInstagramを使っている目的は「保存」であると言ってよい。「F1層(20〜34歳の女性)」と呼ばれる人たちは、商品やサービス購入のための情報収集として、Instagramの保存機能を活用し、驚くほどの量と種類の投稿をフォルダ分けして整理して、「コレクション」している。普段からInstagramをチェックし、気になる投稿があればメモがわりに保存。何かを買うときには保存した投稿の中から比較検討を行う。Instagramの「保存」が「買う」という行為に直結しているのだから、ビジネスを展開する側にとって対応は必須だ。

Instagramのマーケティングがうまくいかないのは、その「仕組み」を理解していないからということに尽きる。本書では、これまで300以上のアカウント支援をし、400万以上のフォロワーを分析してきたSAKIYOMIという会社を経営する著者が導き出したノウハウを紹介する。著者らが運用代行を行なったアカウントでは、平均4.2ヶ月で1万フォロワーを実現している。その方法は後述する4つの施策のサイクルを回すだけ。ぜひ挑戦してみてほしい。

確実にフォロワーが増えるPECTサイクル
recep-bg/gettyimages

フォロワーを増やしていくための4つの施策を繰り返すサイクルを、本書では「PECT(ペクト)サイクル」と呼ぶ。

「P:プロフィール」は、3秒でフォローされる魅力的なプロフィールをつくることだ。「自分の求める情報を発信するアカウントだ」と思ってもらえなければ、ユーザーにフォローしてもらえない。

「E:エンゲージメント」は、フォロワーをファンにするアカウントをつくることだ。ユーザーにいちばん多く使われる機能は、ユーザーの意思には関係なく投稿が表示される「発見タブ」である。ユーザーは発見タブをなんとなくスクロールして、気になる投稿があれば保存し、それが購買につながっていく。アカウント側としては、「発見タブ」に投稿が掲載されるように運用していく意識が必要だ。発見タブに表示されるための条件のひとつは、フォロワーと「親密度」を高め、Instagramのアルゴリズムに「質の高いアカウント」と判断されることだ。

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要約公開日 2023.05.13
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