人間関係において「他者になにかを与えること」=「ギブ(GIVE)」は非常に大切だ。好意・信頼関係の入口には常にギブがある。だれでも、プレゼントを受け取ると、贈ってくれた相手に感謝の気持ちを抱き、相手のことを好きになるからだ。ギブするのはモノでもいいし、感謝や励ましの言葉でもいい。
ギブする際に大切なのは、相手の視点に立って考え、相手が欲しいものを贈ることである。相手が欲しいものをギブできると、相手は「この人は自分のことを考えてくれた」と感じ、好意と信頼の気持ちが生まれる。
あなたは、ショーウィンドウに並ぶ商品を見て「これ、あの人が好きそうだな」と足を止めることはあるだろうか。これこそ「相手の視点に立つ」ができている状態だ。
相手が喜ぶモノをギブしようとすると、自分の視野は自然と広がる。たとえばスイーツを好きではない人が、スイーツに目がない恋人の視点を手に入れるといったことだ。ギブはだれかを喜ばせるだけでなく、自分の世界を広げてくれる。
いちばん簡単にできるギブは「情報のギブ」だ。友だちが数学の二次関数でつまずいているとき、「〇〇塾の授業動画、めちゃくちゃわかりやすかったよ」と紹介するといったことである。
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