私たちは、自分の問題を解決するために「誰かに自分の話を聞いてほしい」「アドバイスが欲しい」と思う生き物だ。そして、思うようなアドバイスがもらえなかったときには、「自分の伝え方が悪かったからだ」「もっと話し方を勉強しなければ」と感じがちである。
だが、ここに間違いがある。答えはあなたの外側ではなく、内側にあるのだ。悩みや問題を解決する際も、「他人からアドバイスをもらう」というスタンスではなく、あくまで相手の話から気づきを得て、自分で問題を解決しなければならない。
とはいえ、相手の話をボーッと聞いていては、気づきを得ることはできない。気づきを得て問題を解決するには、丁寧に聞く必要がある。聞く力があれば、相手から上手にヒントを引き出すこともできるだろうし、自分自身と向き合って答えを見つけ出すことも可能かもしれない。
話し方ではなく聞き方を強化する方が、幸せになれる可能性が高まるといえるだろう。
人の話を聞くときには「聞き方のあいうえお」を意識するとよい。
「あ」は、「相手の目を見て」。この仕草によって「あなたの話に興味があります」と伝えられ、相手の満足度と、自分に対する好感度が上がる。
「い」は、「いい姿勢」だ。足や腕を組まず、前のめりの姿勢でいると、相手は安心する。
「う」は、「うなずきながら」だ。「話が続かない」「会話が弾まない」と悩む人は、うなずきを効果的に使おう。相手が楽しそうに話していればリズミカルに、深刻な話ならゆっくりうなずくなど、うなずき方を適切に使い分ける。
「え」は「笑顔で」。「あなたに心を開いています」と示すことができ、声をかけてもらいやすくなる。
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