なぜか感じがいい人の聞き方 100の習慣

未読
なぜか感じがいい人の聞き方 100の習慣
なぜか感じがいい人の聞き方 100の習慣
未読
なぜか感じがいい人の聞き方 100の習慣
出版社
明日香出版社

出版社ページへ

出版日
2023年02月19日
評点
総合
3.3
明瞭性
3.5
革新性
3.0
応用性
3.5
要約全文を読むには
会員登録・ログインが必要です
本の購入はこちら
書籍情報を見る
本の購入はこちら
おすすめポイント

“コミュ障”であることを自覚している要約者は、誰かと会話をするとき、ついつい「何か話さねば」と意気込んでしまう。誰かと会う前には「今日は何を話せばいいのだろうか」「果たして話がもつだろうか」と心配になることが多い。そんな自分を変えるきっかけを、本書が与えてくれた。

冒頭で著者は、「聞く力があれば初対面の人ばかりの集まりでも、商談でも、恋愛でも、あなたは『傾聴力』ただ一つだけで、どこでも誰にでも心配せずに会いに行けます」と書いている。この言葉の通り、本書ではどんなシチュエーションでも、そしてどんな相手とでもうまく話せて、相手の本音を引き出せる「聞き方」が紹介されている。著名人のエピソードなどもふんだんに盛り込まれていて理解しやすく、明日からどころか、今すぐにでも実践できるノウハウが満載だ。読み終えた今、「早く誰かと会って話したい」「どんな相手との会話でも盛り上げられそうだ」と考えている自分に気づき、驚いている。

本書を読んで、「聞くこと」に対する考え方がガラリと変わった。聞くことは単なるコミュニケーションにとどまらず、自分を深く理解し、よりよく生きることにもつながるのだ。

「習慣」という言葉がタイトルにあるように、本当の聞き上手は、細かいテクニックを意識せず、無意識的に相手の話を引き出しているものだ。早くその境地に達したいと願いつつ、まずは「傾聴」の一歩目を踏み出してみよう、そんな勇気をもらえた一冊だった。

著者

藤本梨恵子(ふじもと りえこ)
ファイン・メンタルカラー研究所代表
米国NLP協会認定NLPマスタープラクティショナー
国家資格 キャリアコンサルタント
産業カウンセラー
パーソナルカラーアナリスト
カラーセラピスト
愛知県生まれ。10年以上デザイナーを経験。当時月130時間を超える残業のストレスで前歯が折れる。この時期に友人の死も重なり、「幸せな生き方とはなにか?」と考え、本格的にキャリアカウンセリングや心理学を学ぶ。
NLP心理学を中心にコーチング、カウンセリング、マインドフル瞑想などの手法を習得し統合。その手法を生かし、キャリアカウンセラー・講師として独立。各企業・大学・公共機関の講演の登壇数は2000回を超え、婚活から就活まで相談者数は1万人を超えている。
コーチング、パーソナルカラー、カラーセラピスト、骨格診断ファッションアナリスト等のプロ養成講座の卒業生は500人を超え、個人診断においては1000人を超える。
【著書】
『なぜか好かれる人がやっている100の習慣』『なぜかうまくいく人の気遣い 100の習慣』(明日香出版社)『いつもよりラクに生きられる50の習慣』(かんき出版)

藤本梨恵子オフィシャルサイト:https://fujimotorieko.com/

本書の要点

  • 要点
    1
    話を聞くときに一番大切なのは、主訴、つまり「相手が一番言いたいことは何か?」「相手はどんな気持ちなのか?」を意識することだ。
  • 要点
    2
    相手に心を開いてもらうには「ペーシング」と「自己開示」の2つが効果的だ。いずれにせよ、相手に合わせることがポイントとなる。
  • 要点
    3
    話を聞くときは相手の「Do(やり方)」だけでなく、「Be(在り方)」にも目を向けるとよい。

要約

聞き方の基本

「話す力」より「聞く力」

私たちは、自分の問題を解決するために「誰かに自分の話を聞いてほしい」「アドバイスが欲しい」と思う生き物だ。そして、思うようなアドバイスがもらえなかったときには、「自分の伝え方が悪かったからだ」「もっと話し方を勉強しなければ」と感じがちである。

だが、ここに間違いがある。答えはあなたの外側ではなく、内側にあるのだ。悩みや問題を解決する際も、「他人からアドバイスをもらう」というスタンスではなく、あくまで相手の話から気づきを得て、自分で問題を解決しなければならない。

とはいえ、相手の話をボーッと聞いていては、気づきを得ることはできない。気づきを得て問題を解決するには、丁寧に聞く必要がある。聞く力があれば、相手から上手にヒントを引き出すこともできるだろうし、自分自身と向き合って答えを見つけ出すことも可能かもしれない。

話し方ではなく聞き方を強化する方が、幸せになれる可能性が高まるといえるだろう。

「あいうえお」を意識する
fizkes/gettyimages

人の話を聞くときには「聞き方のあいうえお」を意識するとよい。

「あ」は、「相手の目を見て」。この仕草によって「あなたの話に興味があります」と伝えられ、相手の満足度と、自分に対する好感度が上がる。

「い」は、「いい姿勢」だ。足や腕を組まず、前のめりの姿勢でいると、相手は安心する。

「う」は、「うなずきながら」だ。「話が続かない」「会話が弾まない」と悩む人は、うなずきを効果的に使おう。相手が楽しそうに話していればリズミカルに、深刻な話ならゆっくりうなずくなど、うなずき方を適切に使い分ける。

「え」は「笑顔で」。「あなたに心を開いています」と示すことができ、声をかけてもらいやすくなる。

もっと見る
この続きを見るには...
残り3443/4158文字

3,400冊以上の要約が楽しめる

要約公開日 2023.06.13
Copyright © 2024 Flier Inc. All rights reserved.
一緒に読まれている要約
否定しない習慣
否定しない習慣
林健太郎
未読
一番大切なのに誰も教えてくれない メンタルマネジメント大全
一番大切なのに誰も教えてくれない メンタルマネジメント大全
野中香方子(訳)ジュリー・スミス
未読
エレガントな毒の吐き方
エレガントな毒の吐き方
中野信子
未読
人のために頑張りすぎて疲れた時に読む本
人のために頑張りすぎて疲れた時に読む本
根本裕幸
未読
仕事の順番
仕事の順番
田中耕比古
未読
グッド・ライフ
グッド・ライフ
児島修(訳)ロバート・ウォールディンガーマーク・シュルツ
未読
これから市場価値が上がる人
これから市場価値が上がる人
北野唯我
未読
心理的安全性 最強の教科書
心理的安全性 最強の教科書
ピョートル・フェリクス・グジバチ
未読