人気漫画『キングダム』の舞台でもある春秋・戦国時代は、春秋時代(前770~前403年)と戦国時代(前403~前221年)からなる。かつて圧倒的な力を持っていた天子の権力基盤が弱体化したことで、各地の諸侯は独立し勢力を拡大していった。特に有力なものは覇者と呼ばれ、代表的な5人は「春秋の五覇」として名を轟かせていく。この時代が春秋時代である。
大国の一つだった晋で下剋上が進行し、趙、魏、韓に分裂し、戦国時代に突入する。「戦国の七雄」と呼ばれる七つの国、秦、楚、斉、燕、趙、魏、韓が勢力拡大のために争い、これにより中国は戦乱の時代に突入する。各国は青銅貨幣を鋳造、流通させ、さらに孫子や孔子などにより重要な学問が発展した。
最終的に戦国時代を制したのは秦である。秦は他国よりも優れた国家体制を築き上げ、中国世界の統一を果たした。
13世紀、アジアで勢力を拡大したのがモンゴルである。その中心となったのはチンギス=ハンだ。モンゴル民族を統一したチンギス=ハンはモンゴル帝国を成立させ、南西のナイマンや、ホラズム=シャー朝、西夏を征服していった。
リーダーがオゴタイ=ハンに代わった後に、中国の金、さらにはヨーロッパのキエフ公国も征服した。そしてポーランドへの侵攻を開始し、ポーランド・ドイツ連合軍をワールシュタットの地で撃破した。モンゴル帝国の支配地域ではチンギス=ハンの一族がそれぞれモンゴル人国家を建国した。フビライ=ハンは都を北京に移し、国号を元と改めた。
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