flier_logo
ゴールドプランなら4,000冊以上が全文読み放題! 7日無料体験はこちらから
ヒトの言葉 機械の言葉の表紙

ヒトの言葉 機械の言葉

「人工知能と話す」以前の言語学


本書の要点

  • AIはコンピュータ上で働くシステムの一つである。コンピュータとはすべてを数字として扱うものであり、AIも同様だ。会話ができるAIであっても、人間と同じように言葉を理解しているわけではない。

  • 人間は文法や意味などの言葉の知識だけによって言葉を理解しているわけではなく、会話の文脈、常識、倫理観、共感といった膨大な知識を駆使して情報を処理している。その再現はAIにはまだ遠い。

  • AIとの比較により、人間の言語理解のしかたへの理解が進むことが期待される。

1 / 3

私たちはどのように言葉を理解しているのか?

言葉ではなく数字を扱うAI

もともとは「計算機」と呼ばれていたコンピュータは、「数」を扱う機械だ。それが文字や言葉を扱うことができるのは、コンピュータの内部では文字をすべて「数」として扱っているからだ。「コンピュターの内部で扱うために文字などを数で表すこと」を「符号化」という。文字だけでなく、音や画像も、コンピュータ内部では数字の並びとして表される。

コンピュータのスピーカーから「こんにちは」という音声が流れたとしても、コンピュータの内部では「数の処理」が行われているにすぎず、コンピュータが「人間のあいさつ」を理解しているわけではない。現在開発されているAIは、「人間と同じやり方で言葉を理解している」わけではないのだ。

言葉を使うAIが私たちの仕事や生活の助けになるならば、「人間と同じように言葉を理解すること」は必ずしも重要ではない。これからの機械の言葉にどう向き合っていくかを考える前に、まずはヒトの言葉の謎について考えていこう。

「意味とは何か」が分かっていない

loops7/gettyimages

私たちは当たり前のように言葉を使っているが、そもそも「言葉とは何か」という基本的な問いにすら、明確な答えは出ていない。

もっと見る
この続きを見るには...
残り4165/4679文字

4,000冊以上の要約が楽しめる

要約公開日 2023.07.09
Copyright © 2026 Flier Inc. All rights reserved.

一緒に読まれている要約

エンタの巨匠
エンタの巨匠
中山淳雄
スマートな悪
スマートな悪
戸谷洋志
なぜヒトだけが老いるのか
なぜヒトだけが老いるのか
小林武彦
生きるための哲学
生きるための哲学
岡田尊司
ビジネスと空想
ビジネスと空想
田丸雅智
宇宙思考
宇宙思考
天文物理学者BossB
客観性の落とし穴
客観性の落とし穴
村上靖彦
私が語り伝えたかったこと
私が語り伝えたかったこと
河合隼雄

同じカテゴリーの要約

この1冊でしっかりわかる Geminiの教科書
この1冊でしっかりわかる Geminiの教科書
佐倉井理冴
生成AIが変える世界を紐解くINFRA MECHANISM
生成AIが変える世界を紐解くINFRA MECHANISM
江崎貴裕
現代社会を生きるためのAI×哲学
現代社会を生きるためのAI×哲学
谷口忠大鈴木貴之丸山隆一
サクッとわかるビジネス教養 いちばんわかる半導体
サクッとわかるビジネス教養 いちばんわかる半導体
大山聡
2034
2034
中島聡
核融合発電で世界はこう変わる
核融合発電で世界はこう変わる
高嶋哲夫
友だち以上恋人未満の人工知能
友だち以上恋人未満の人工知能
川原繁人
生成AI最速仕事術
生成AI最速仕事術
たてばやし淳
頭がいい人のChatGPT&Copilotの使い方
頭がいい人のChatGPT&Copilotの使い方
橋本大也
生成AIで世界はこう変わる
生成AIで世界はこう変わる
今井翔太