朝昼夕1分、誰でもすぐできる!

あなたの人生を変える睡眠の法則2.0

未読
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あなたの人生を変える睡眠の法則2.0
出版社
自由国民社

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出版日
2023年03月21日
評点
総合
3.7
明瞭性
3.5
革新性
3.5
応用性
4.0
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おすすめポイント

本書は、14万部を突破したベストセラー『あなたの人生を変える睡眠の法則』を全面リニューアルした一冊だ。医療の現場で実証された快眠習慣をわかりやすく解説してくれる。

著者、菅原洋平氏は、『あなたの人生を変える睡眠の法則』のほか、『すぐやる!行動力を高める科学的な方法』などといったベストセラーで知られている。菅原氏は、自身の作業療法士という仕事を「人をやる気にさせることがすべて、と言っても過言ではありません」「あらゆる方法を用いて、やる気を引き出していきます」と語る。そのうえで、「これからお話しする睡眠の法則なら、毎日生活しているだけで、自分の内側から自然にやる気が湧き起こってきます」と書いている。

そうした前提のもと、朝・昼・夕それぞれたった1分の行動で睡眠習慣を根本的に改善することを目指したのが、本書だ。科学的根拠に基づいた簡単な方法で読者の睡眠の悩みを改善していく。まずは、本書で紹介される朝・昼・夕の3つの習慣のうち1つを取り入れるだけでも効果が期待できるという。

生活習慣を改善したいとき、一気にとりかかるよりも、1つずつ小さな取り組みから始めるほうが、心身や仕事、家事・育児などへの負担は少ないだろう。より短い時間で、より手軽に、かつ根本的に睡眠習慣を改善したいと考える方に、本書を特におすすめしたい。

ライター画像
菅谷真帆子

著者

菅原洋平(すがわら ようへい)
作業療法士。ユークロニア株式会社代表。
アクティブスリープ指導士養成講座主宰。
1978年、青森県生まれ。国際医療福祉大学卒。国立病院機構にて脳のリハビリテーションに従事したのち、現在は、ベスリクリニック(東京都千代田区)で薬に頼らない睡眠外来を担当する傍ら、生体リズムや脳の仕組みを活用した企業研修を全国で行う。その活動は、テレビや雑誌などでも注目を集める。
主な著書に、14万部を超えるベストセラー『あなたの人生を変える睡眠の法則』、12万部突破の『すぐやる!行動力を高める科学的な方法』など多数。

本書の要点

  • 要点
    1
    人間の生体リズムを知り、脳と体の変化を先読みして行動すれば、睡眠が変わり、自然とやる気になる脳をつくることができる。
  • 要点
    2
    3つの生体リズムから導かれる睡眠の大原則は「起床から4時間以内に光を見て、6時間後に目を閉じ、11時間後に姿勢を良くする」だ。
  • 要点
    3
    朝の「光の法則」、昼の「負債の法則」、夕方の「体温の法則」のうち1つでも実践すれば、望ましい生体リズムがつくられ、良質な睡眠をとれるようになる。

要約

【必読ポイント!】 やる気と睡眠のメカニズム

やる気になる条件は「安全50%と冒険50%」

私たちの脳には、やる気になる条件がある。その条件とは、取り組む課題が「50%はうまくいく保証がされていて、残り50%はやってみなければわからない冒険」に設定されていることだ。やる気を出したいときは、自分の性格や気分のせいにするのではなく、「安全50%と冒険50%」の条件を満たすようにしよう。

たとえば、初めての人と初めての仕事をするとき、いつもより早起きをして特別な朝食をとり、新しい服を着て臨む人もいるだろう。だが、これは最適な行動ではない。仕事で「新しい課題」に臨む冒険の設定になっているのに、日常生活まで新しいことだらけで、安全が確保されていないからだ。脳のやる気を引き出したいなら、いつも通りの時間に起きて、いつも通りの食事をとり、いつも通りの服を着るのが望ましい。逆に、毎日同じメンバーと同じ作業を繰り返すときには、いつもより早起きをして特別な朝食をとって、新しい服を着て臨むとよい。

脳は、冒険し過ぎても安全過ぎてもやる気を失う性質があるのだ。

生体リズムを活用すれば脳のやる気を引き出せる
adamichi/gettyimages

眠る前には「明日の作業、やりたくないな」と思っていたのに、翌朝起きたら苦もなく取り組めた――。仕事の資料作りなどで、このような経験をしたことがある人も多いだろう。これは、眠っているうちに海馬から大脳の側頭葉へと記憶が移され、脳に空き容量ができて、新しいことを覚える余裕がつくられたためだ。この作業によって、起きているときには解けなかった問題が解けることもある。良質な眠りは不利な状況を打破する助けになるのだ。

睡眠を知るために、ここでは「生体リズム」と「ホメオスタシス」という2つの仕組みを押さえよう。生体リズムとは、私たちの脳と体を形作る細胞が時間とともに刻むリズムのこと。ホメオスタシスとは、体の内外の変化に合わせて、体の中の環境を一定に保つ働きのことだ。

眠りに悩む人は、ホメオスタシスだけに注目してしまいがちだ。寝つきが悪いからといって、昼間に過度に運動したり、脳や体を極端に疲れさせたりしようとする。だが、この方法では悩みは解決しない。ホメオスタシスは、生体リズムの波をつくってこそ機能する。

生体リズムは、これから脳と体がどんな状態になるのかを決めるものだ。本書の目的は、この生体リズムの仕組みを知り、これから起こる脳と体の変化を先読みして行動して、睡眠の質を改善し、自然にやる気になる脳をつくり出すことである。

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要約公開日 2023.07.11
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