「相手との距離がなかなか縮まらない」
「気持ちがうまく伝わらず、誤解や勘違いをされることが多い」
そんな悩みを抱えている人は少なくないはずだ。自分には「コミュニケーション力」がないと落ち込むこともあるかもしれない。
「コミュニケーション力」とは特別な能力だと思われがちだが、じつは小さな習慣の積み重ね。気がきく人が習慣にしているコツはけっして難しいものではない。本書の紹介するコツで気に入ったものがあったら、ぜひ取り入れてみてほしい。
日本語は基本的に、結論が語尾に来る言葉である。ゆえに、日本語を聞く人は語尾に注目して話を聞いている。それなのに気がきかない人の語尾は、濁したまま切れるような話し方であることが多い。「理解はできているのですが」「行こうとは思っているのですが」――こうした言い方は理解しにくいだけでなく、なにか含みがあるように聞こえてしまう。
しかし、言い切るだけだと語気が強くなりがちだ。気がきく人は、語尾は言い切り、相手の前に語尾を置くように話す。そのほうが、聞き手にとっては聞きやすい。
「話がつまらない」と言うと、内容の問題に感じられるかもしれないが、実は話し方によるところも大きい。
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