著者は「嶋津さんの話し方はわかりやすい」「どうして人前で堂々と話ができるんですか」と言われることが多いが、著者も最初からできていたわけではない。しかし、話し方はスキルであるため、努力次第でわかりやすい話し方や伝え方はできるようになる。
一流とは、理想を現実化するために努力できる人である。理想を明確にもっているかどうかは、理想を実現するための絶対条件だ。理想を掲げ、目指すものと現在の距離を知ることで、目的地までどれだけ到達したかが測れるようになる。
しかしいくら理想をもっていても、努力を続けられないと二流止まりである。「こういう話し方ができたらいいよね」と考え、努力を始める人は、すぐに魅力的な話し方ができるようになる。逆に、何もしない人は三流レベルに落ちてしまう。一流になるには、本人の努力が欠かせない。
本書では、著者が考える「理想の話し方」を伝えていく。コミュニケーションは、人間関係の基本スキルである。「話す」は誰もが使うコミュニケーションだが、人によってスキルのレベルは違ってくる。しかし、高いスキルが身につけば、魅力的で「伝わる」話し方ができるようになり、あなたが関わる社会も快適になるだろう。
人の行動のスタートラインは感情(気分)だ。ポジティブな気持ちのときは、少々悪い話を聞かされてもポジティブに受け止められる。例えば、待ち合わせの相手から遅刻の連絡が来たとしても、自分の気持ちがポジティブなら、心に余裕を持って返事ができる。感情と成果は連鎖するものなのだ。
多くの人は、自分の行動や考えが、感情に支配されているとは気づいていない。一流は、成果をうむのはポジティブな気持ちであると知っているから、感情を作ることが上手である。
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