プレゼンの正しい「姿」は「目的達成に向けて、やるべきことを考え、相手にその思いを届け、共感を生み、ともに行動するきっかけになること」だ。行動のきっかけとなるプレゼンには、必勝方程式とも言うべき「型」がある。それは「課題→未来→実現案」だ。まず課題(タスク)を整理し、ゴールとしての未来(ビジョン)を描き、最後にその未来を実現するための実現案(コンセプト+プラン)を提案する。
実際のプレゼンでは、必勝方程式にのっとって「いまはこうですが(課題)、将来はこうなりましょう(未来)。この方法なら実現できます(実現案)」と伝えればよい。この形にするだけで、プレゼンの論旨がはっきりし、聞き手が理解しやすくなるだけでなく、プレゼンターは提案内容を考えやすくなる。
聞き手が納得できるプレゼンをするためにもっとも大切なのは「ロジック(論理展開)のシンプルさ」だ。論旨が明解で、論理展開がクリアで、欲しい情報が次々に提示され、提案のポイントがクリアに記憶される……そんなシンプルなプレゼンは理解しやすく、深く共感され、長く記憶される。
プレゼンをよりシンプルなものにするには「矢印チェック」が有効だ。プレゼンの内容を矢印でつなげて、論理がつながるかどうかを確認する。もし矢印ではつながらない箇所が出てきたら、ロジックが破綻している証拠だ。そのギャップを埋めるために、アイデアを付加したり、ロジックをつなぐためのページをつくったりすればいい。何度かチェックを繰り返せば、クリアなプレゼンへと近付くはずだ。
プレゼンの説得力を高めたいなら「究極の9項目」を押さえればいい。この9項目は、必勝方程式の「課題→未来→実現案」を細分化したものだ。「課題」「未来」「実現案」の3つのパートに分けて説明する。
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