うまくいく人とそうでない人の違いについての研究から、「自分を変えることができるかどうかに、意志が強いか弱いかは関係ない」と著者は書く。そもそも人間は意志が弱い生き物なのだ。
そこでヒントになるのは「言葉の力」である。やり方は、頭の中で自分と会話することだ。実際私たちは、1日に何千回〜何万回も自分と対話している。人生で最も会話するあなた自身の言葉すべてが、「自分の気持ちを高めたり、新しい発想を生み出すきっかけになったり、目標達成のサポートをしてくれたりするものだったら」、人生にどのような変化が起きるだろうか。
世界で成功している人はそうして、「自分に最も影響を与えている自分自身」をうまく活用している。「脳の中で生まれる言葉」=「脳内トーク」によって、著者自身も「自分と周りへの考え方が大きく変わる経験」をした。
うまくいく人は「自分との対話がうまい」。
アップル創業者のスティーブ・ジョブズは、「もし今日が人生最後の日だったら、僕は今からすることを『したい』と思うだろうか?」と、毎朝自分に語りかけていたそうだ。
ほかにも、フェイスブックを立ち上げたマーク・ザッカーバーグ、テスラやスペースXのイーロン・マスク、ベストセラーの『エッセンシャル思考』を書いたグレッグ・マキューンなど、現在の成功者たちは、「脳内トーク」によって自分を変えてきたのだ。
「脳内トーク」は、「視点を増やす」し、「自分の常識(思い込み)を打ち破る」。そして、「脳をよい意味で騙して、自らを成功へと導いて」くれる素敵な手段なのだ。
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