ChatGPT快速仕事術(できるビジネス)

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出版社
インプレス

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出版日
2023年07月21日
評点
総合
3.8
明瞭性
4.0
革新性
3.5
応用性
4.0
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おすすめポイント

近年におけるAIの躍進は目を見張るものがある。AIの進歩は我々の社会に大きなインパクトを与えているが、対話型の生成AI「ChatGPT」はそんな技術革新の代表格だ。

ChatGPTはまるで人のように会話でき、どんな質問にも流暢に答えてくれる。それはクリエイターや技術者だけでなく、一般の人々も驚かせた。ChatGPTは瞬く間にビジネスやあらゆるシーンに浸透していっている。

しかしその一方で、懸念もされている。ChatGPTはインターネットにさえ繋がっていれば誰でも気軽に使用することができるが、質問の仕方が悪ければこちらが欲しい回答を得られないし、間違った情報を生成することもある。従来の検索エンジンと違い、使い手の知識によって発揮される能力が変わってくるのだ。

ChatGPTを使いこなすには、それなりの知識とテクニックが要る。本書の最大の強みは、このChatGPTのテクニックについて、基礎からみっちりと教えてくれるところにある。ChatGPTがどういう目的で作られ、どのような性質を持ち、何が得意で何が苦手なのか。また、ChatGPTの基本的な使い方からビジネス文書の作り方など、基本的な操作についてもわかりやすく解説している。特に、ChatGPTに指示を出す命令文「プロンプト」については、具体例を示しながらそのコツを明かしている。

「ChatGPTを触ってみたが、うまく使いこなせない」「ChatGPTで仕事を効率化したい」と考えている人にとって、本書はうってつけの一冊となることだろう。

著者

古川渉一(ふるかわ しょういち)
1992年鹿児島生まれ。東京大学工学部卒業。株式会社デジタルレシピ取締役CTO。学生時代にAI研究を行う松尾研究室に所属したことをきっかけにインターネットに興味を持ち、大学生向けイベント紹介サービス「facevent」を立ち上げ、延べ30万人の大学生に利用される。その後、国内Nо.1 Twitter管理ツール「SocialDog」など複数のスタートアップを経て現職。デジタルレシピでは事前登録者数6,000人を超えた、パワーポイントからWebサイトを作る「Slideflow」の立ち上げを経て、現在はAIライティングアシスタント「Catchy(キャッチー)」の事業責任者。CatchyはOpenAI社が提供するテキスト生成AI「GPT-3」を活用した国内向けサービスとして、リリース後半年間でユーザー数4万人を超える。事業戦略、プロダクト開発、マーケティング、AIのビジネス活用など幅広い領域に知見を持ち、0から事業を垂直に立ち上げることを得意とする。

田口和裕(たぐち かずひろ)
Chapter1~3,6担当。タイ在住のフリーライター。雑誌、書籍、IT系ニュースサイトなどを中心に、ソーシャルメディア、暗号通貨、NFT、生成系AIなど幅広くIT記事を執筆。著書は「最新 図解で早わかり 人工知能がまるごとわかる本」(ソーテック・共著)「ゼロからはじめるテレワーク実践ガイド ツールとアイデアで実現する「どこでも仕事」完全ノウハウ(できるビジネス)」(インプレス・共著)など多数。
Amazon著者ページ:http://amzn.to/hvm19A

森嶋良子(もりしま りょうこ)
Chapter5担当。IT系ライター、エディター。WebサービスやSNS、デジタルガジェットの活用ガイドを中心に執筆。著書に「今すぐ使えるかんたん ぜったいデキます! タブレット超入門」(技術評論社)、「できるfit YouTube 基本+活用ワザ 最新決定版」(インプレス・共著)など。

いしたにまさき
Chapter4,7担当。ブロガー・ライター・アドバイザー。2002年メディア芸術祭特別賞、第5回WebクリエーションアウォードWeb人ユニット賞受賞。著書も多数。2011年9月より内閣広報室・IT広報アドバイザー。同年アルファブロガー・アワード受賞。ネット発のカバンデザインも好調。ひらくPCバッグで2016年グッドデザイン賞受賞。
Twitter @masakiishitani

本書の要点

  • 要点
    1
    ChatGPTは、膨大なデータや知識から新しいテキストを生み出す「生成AI」である。さまざまなジャンルの文章生成が可能だが、特にビジネス文書が得意である。
  • 要点
    2
    ChatGPTは万能ではない。新しい情報の取得、感情理解、複雑な推論などは苦手であり、場合によっては間違った回答をすることもある。
  • 要点
    3
    欲しい回答を得られるかどうかは、入力する命令文「プロンプト」の良し悪しによる。質問は簡潔かつ具体的にする、回答形式を指定する、条件を追加するなど、いくつかのコツがある。

要約

ChatGPTの概要

「ChatGPT」とは何か

米国の非営利法人「OpenAI」が2022年11月に公開したチャットボットプログラム「ChatGPT」は大きな話題を呼んだ。発表から2カ月で月間ユーザー数は1億を超え、史上最速に成長したWebサービスとして世界中から注目を浴びている。

ChatGPTがこれほどまでに注目された理由は「かしこすぎた」からである。チャットボットとは、まるで人間と会話しているかのように動作するプログラムだ。しかし、これまでのチャットボットは会話の精度が低く、自然なコミュニケーションとはかけ離れたものだった。しかしChatGPTは人間のような受け答えができ、指示を出せば人間が書いたような文章を作成することもできる。その性能の高さは世界に衝撃を与え、開発者ですら想定していないような利用法が数多く見出されていった。今後は、ChatGPTを応用した商品やサービスが数多く開発されていくことが予測される。

ChatGPTができること
matejmo/gettyimages

ChatGPTは「検索エンジン」とは似て異なるものだ。もちろん検索もできるが、既存のデータや知識を元に新しいものを作り出す「生成」を得意とする。その生成能力はすさまじく、普通の受け答えだけでなく、さまざまなジャンルのテキストを生成することができる。

ChatGPTは小説や詩などのクリエイティブな文章も書けるが、フォーマット通りに書く文書が最も得意である。なかでも冠婚葬祭や報告書などの公式文書、契約書、議事録、電子メール、プレスリリースなどのビジネス文書は、ほとんど情報を与えなくてもドラフトを作成してくれる。

また、コンピューターで利用するプログラムも生成できる。JavaScript、Python、Cなどのプログラム言語のほか、Excel関数の使い方の提案など、業務の効率化にも利用できる。

身近な使い方としては、教育や学習分野でも応用可能だ。例えば「TOEICのように選択肢が4つの穴埋め問題を作ってください」と頼むと、その通りの問題を作ってくれる。音声入力や読み上げ機能を使えば、簡易的な英会話レッスンもできてしまうのだ。

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要約公開日 2023.11.29
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