複業をはじめるときには、5つのことを意識したい。
最も重要なのは「複業の目的と目標を決めること」だ。目的とは、理想が達成された未来を言語化した、定性的なもの。目標は、現実と理想のギャップを埋めるための定量的な指標である。まずは目的を決め、その後に目的を達成するための目標を設定しよう。
目的設定は複業の「報酬」の整理から始まる。あなたが得たいのは「金銭報酬」だろうか、それとも「非金銭報酬」だろうか。
金銭報酬を目的とする場合、なぜ副収入が必要かを考えてみる。マイホームの購入資金、家族へのプレゼント、将来への備えとしてなどと「目的」が言語化できたら、その上で「目標」、つまり期限と目標金額を設定しよう。
「非金銭報酬」には、新たなスキルの習得や既存スキルの鍛錬ができるという「スキル報酬」、本業では得られない実績を積んで自身の市場価値を最大化する「キャリア報酬」、自己実現や他者貢献による「感情報酬」がある。
複業をはじめるときに大事なことの2つ目は「自分にスキルのハッシュタグをつけること」だ。SNS投稿する際、ハッシュタグをつけて内容を分かりやすくするようなイメージである。これにより、企業側に対し、あなたを採用するメリットを訴求しやすくなる。
スキルをハッシュタグ化する方法はシンプルだ。いままでやってきたことやプロジェクト、具体的な実績、受賞歴などを全て書き出し、業務内容や実行したいことを羅列するだけでいい。「#法人営業」ではなく「#新規営業」「#ルート営業」「#大手企業向け営業」「#ベンチャー企業向け営業」といったふうに、細かく言語化してみよう。行き詰まったら「どんな業界・会社規模に対して」「どんなサービスやプロジェクトを担当して」「どのような成果を出し」「その成果を出すために日常業務として何をやってきたか」「どんなツールを主に活用したか」という切り口を使うといい。
3,400冊以上の要約が楽しめる