確実にお金を増やして、自由な私を生きる!

元外資系金融エリートが語る価値あるお金の増やし方

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出版社
出版日
2023年10月25日
評点
総合
3.7
明瞭性
4.0
革新性
3.0
応用性
4.0
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おすすめポイント

本書は話題のニューレディー、肉乃小路ニクヨさんの著作第一号だ。ニクヨさんは女装家として活動する一方、人気女性誌のWEB版で「お金の相談」の連載をするなど、「経済愛好家」としての顔も持つ。大学卒業後は証券会社、銀行、保険会社などに勤め、金融業界でキャリアを積んできた。本書はそんな「お金のプロ」による本格的なマネー本である。

「貯める」「使う」「稼ぐ」「増やす」の4章構成で、お金に対する基本的な考え方や貯め方のコツ、キャリアアップの方法、各種金融商品の解説などオールラウンドな内容だ。販売や営業の経験もある著者の説明は丁寧でわかりやすく、するすると頭に入ってくる。

今でこそ多方面で華やかに活躍する著者だが、20代の頃は都心にある家賃3万円のアパートに住み、住居費や移動費を節約していたそうだ。そこで浮いたお金と時間は仕事の勉強や読書などの「自己投資」に回し、自分を高める努力を続けていった。その結果、転職でステップアップしてお金も貯まっていき、ようやく投資に目を向けられるようになったという。著者の地に足のついた姿勢は学ぶべきところが多く、それゆえに今の成功があるのだと納得がいく。

お金はあくまで「幸せになるための道具」である。自分という「資源」を活かし、大切にしながらより良く生きていくにはどうしたらいいか。本書にはその知恵が詰まっている。

ライター画像
矢羽野晶子

著者

肉乃小路ニクヨ(にくのこうじ にくよ)
経済愛好家、ニューレディー、コラムニスト。
渋谷教育学園幕張高等学校を卒業し、慶應義塾大学総合政策学部へ進学。大学在学中より女装をスタート。大学卒業後は金融業界で10年以上勤務し、お金のプロとして様々な提案を行う。証券会社、銀行、保険会社などを渡り歩き、夜は新宿2丁目の夜の社交場で、人間観察力を磨いてきた。42歳で退職し、その後はフリーランスとして、自分らしく生き、人生をバラ色にするために必要なお金との付き合い方を、多くのメディアで熱く発信する。千葉県出身。
X(旧Twitter) @Nikuchang294
Instagram @nikunokouji294
YouTube 肉乃小路ニクヨ【Japanese Drag Queen】

本書の要点

  • 要点
    1
    投資にはある程度の余裕資金が必要だ。「お金の好循環ゲーム」に参加するには、まず「貯める」ところから始めなければならない。
  • 要点
    2
    「人生は経営」だ。「自分株式会社」の社長として、「自分」という商品をどう開発して売っていき、そのためにはどういう生活や経験をさせるかを考えることが人生の命題である。
  • 要点
    3
    「稼ぐ力」の強化には自己投資が欠かせない。仕事の業務改善や資格試験の勉強などをして、仕事の質を上げていこう。
  • 要点
    4
    長期的な資産形成には、分散・長期積立型の投資信託が一番だ。「新NISA(つみたて投資枠)」「iDeCo」を活用して賢く運用しよう。

要約

貯める

まずは、お金を貯める

お金と付き合っていくときに、まずしなければならないのは「お金を貯める」ことである。「投資」にチャレンジするなら、「ある程度の余裕資金がある」ことが前提だ。「お金を増やすゲームに参加する」には、「お金を貯める」ことが先決なのだ。

お金を貯めるには「入ってくるお金-出ていくお金=残るお金」という当たり前のことを守らなければならない。つまり、「出ていくお金」を抑えなければ、「入ってくるお金」は増えないのだ。

「コスパ」と「タイパ」を意識して生活する
shapecharge/gettyimages

著者は20代の頃、東京都新宿区にある4畳一間の物件に住んでいた。お風呂とトイレは共同で、家賃は3万円強。さぞかし不便だろうと思うかもしれないが、東京という街のインフラ(公共施設)を使いこなしていたため、生活にはまったく困らなかったという。

たとえば、風呂はスポーツジムや銭湯で済ませ、読みたい本は図書館で借りていた。東京には多くの喫茶店やファミレスがあるため、飲食をしながら楽しんで読書や仕事の勉強ができたという。

移動には健康と節約を兼ねて自転車を利用。できる時には自炊をして、簡単に野菜を摂れる鍋料理をよく作っていた。

また、昼間は仕事をしながら、夜はゲイバーの店員として働いた。「社交の場」を仕事にしたため、人付き合いは職場で学ぶことができたのだ。

このように、著者は独自の方法で節約し、地道にお金を貯めていった。特に大きかったのは住居費だ。見栄を張らなかったこと、そして便利な都心に住んだことで「コスパ(コストパフォーマンス)」と「タイパ(タイムパフォーマンス)」を両立できたのだ。

若い頃の時間の価値は大きい。著者は「タイパ」にこだわり、働きながら金融関連の資格試験や金融商品のセールスについての勉強をする時間を作っていた。そして20代の終わり頃、派遣先で取得した資格を活かして転職活動を行い、正社員として採用された。

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要約公開日 2024.02.16
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