本書の要点

  • 幸せな気分が続かないのは、脳の生存戦略のせいである。人類が今まで生きのびてこられたのは、不安や恐怖という「感情」を使って危険を回避してきたからだ。

  • 「脳の警報センター」である扁桃体は、あらゆる危険に警報を鳴らしてしまうため、誤作動も多い。

  • 脳は身体の一部である。運動をして身体の状態が良くなると、メンタルも改善する。

  • うつになるのは遺伝子のせいではない。うつになりやすい遺伝子を持っていても、自分の意志や運動によってうつになるリスクを減らすことができる。

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【必読ポイント!】生きのびるために必要なネガティブ感情

なぜ私たちはずっと幸せでいられないのか

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「いつも幸せでいたい」と思っても、私たちは日々苛立ったり落ち込んだり、不安になったりしてしまう。しかし、もし明るくハッピーな感情しかなければ、人類はとっくに絶滅していただろう。

脳の最重要任務は「あなたを生かしておくこと」である。そのために脳は感情を使ってメンタルを左右し、行動を起こさせるのだ。

人間は歴史の99.9%の時間を狩猟採集民として生きてきた。狩猟採集民の時代、子供の半数はウイルスや細菌の感染によって10代になる前に死んでいた。大人になってからも、病気、飢え、動物の襲撃などによって死ぬ危険と隣合わせだった。

私たちの脳はそのような世界で進化したため、脳は今でも「自分たちはサバンナで狩猟採集民として暮らしている」と思っている。そのため、脳は「感情」という「道具」を使って危険を遠ざけ、私たちを安全な状態にいさせようとする。

たとえば、崖に近づいた時に「怖い」と感じ、不安になって足がすくむのは、脳が「引き返そう」と働きかけているからである。引き返してほっとするのは、「安心」という感情のごほうびだ。

感情とは、周りで起きていることへの反応ではない。周囲の知覚情報と身体の中の情報(心拍や血糖値など)を記憶と組み合わせて、瞬時に理解できるように脳が「まとめ」たものなのだ。

人間の集中力には限界があり、一度に1つのことにしか集中できない。そのため、脳がたくさんの情報をまとめて、私たちがすぐ行動に移せるようにしているのである。

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要約公開日 2024.05.28
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