ささいなことにも感謝して、喜びを持つようにしたら、私たちの住む世界は喜びの花園になる。
中には病気や生まれもった事情で、恵まれない人もいるだろう。しかし、それを理由に不平をこぼすのは、外は明るいのにあえて窓をしめて暗くするようなものである。そうして人生を送るのはもったいない。人生は一度きり、いったん生まれたからにはできるだけ長く幸福に生きないでどうするのだ。
メーテルリンクは『青い鳥』の中で、「幸福の鳥は、外を探しても見つからない。それは家の中にいるのだ」と言っているように、幸福は物や相対的な現象の中にあるのではなく、自分自身の心の中にあるのである。
これを「そうか」と思ったら実行に移そう。目的地にたどり着くには、自分の足で歩きださないといけない。
人生に対する考え方は、心の持ちようによって全然違うものになる。
心が積極的であれば、人生はどんなときも明朗で颯爽ハツラツ、勢いのあるものになるだろう。しかし心が消極的なら、人生のすべてが勢いをなくし、光のない惨めなものになってしまう。
たとえば、医者がさじを投げるようなひどい病にかかっても、心が病に打ちかっていれば、治らずとも長く生きながらえることがある。逆に心が病に負ければ、治る病も治らない。この積極的精神は、先天的なものではない。積極的態度をつくることは、誰にでもできるのである。
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