やりたいことができる私になる自信貯金

未読
やりたいことができる私になる自信貯金
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やりたいことができる私になる自信貯金
出版社
出版日
2024年09月24日
評点
総合
3.7
明瞭性
4.0
革新性
3.5
応用性
3.5
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おすすめポイント

胸を張って、「自分に自信がある」と言える人は少ないはずだ。むしろ、ほとんどの人が自信のなさを抱えて悩んでいるのではないだろうか。本書はそんな「自分に自信がない」人を導いてくれる一冊だ。

意外なことだが、自信とは「100%絶対にうまくいく」と確信できることではないのだという。自信とは、「なんとなく、うまくいくだろう」と、根拠なく思えることなのだと著者は述べる。自信をもつために必要なのは、努力を重ねて「理想の自分」に近づくことではなく、とにかく行動を起こして「やればできる」という経験を重ねることなのだというのが著者の主張だ。自信がないという人は失敗を恐れて行動に移せないことが多いが、むしろ行動することが自信につながる。鶏が先か卵が先かという議論があるが、「自信があるからやる」のではなく、「やるから自信になる」という順番なのだ。はじめの一歩を踏み出すことこそが、自信になるのだ。

タイトルにもあるように、本書では自信をお金のように貯金できるものだと捉えている。これを「自信貯金」と表現しているが、資産形成を考えるときに、「自信貯金」を資産として増やしていくことも、人生の幸福度を高めていく上で必要かもしれない。「自信貯金」は、元手なし、ノーリスクで増やせる一生ものの資産だ。一歩を踏み出せずに悩んでいる人はぜひ本書を手に取ってほしい。

ライター画像
千葉佳奈美

著者

有川真由美(ありかわ まゆみ)
鹿児島県姶良市出身。台湾国立高雄第一科技大学修士課程修了。作家・写真家。化粧品会社事務、塾講師、衣料品店店長、着物着付け講師、ブライダルコーディネーター、フリー情報誌編集者など、多くの転職経験を生かし、働く女性のアドバイザー的存在として書籍や雑誌などで執筆。
著書に、ベストセラーとなった『一緒にいると楽しい人、疲れる人』『なぜか話しかけたくなる人、ならない人』『どこへ行っても「顔見知り」ができる人、できない人』『まんがでわかる 感情の整理ができる人は、うまくいく』(以上、PHP研究所)や、『いつも機嫌がいい人の小さな習慣』(毎日新聞出版)、『「気にしない」女はすべてうまくいく』(秀和システム)等がある。

本書の要点

  • 要点
    1
    自信は、お金と同じように少しずつ貯金していくことができる。自信は行動から生まれる。自信があるから動くのではなく、動くから自信がわいてくるのだ。「やればできる」という経験を重ねることで自信貯金は貯まり、できることが増えていく。
  • 要点
    2
    自信貯金の貯め方は「やりたいと思っていることをやる」ことだ。自分の期待に応えることで自信貯金は貯められるが、反対に「やりたいと思っているのにやらない」のは「借金」になる。ただし、「借金」を重ねていても、「やりたいことをやる」貯金を繰り返せばすぐに「返済」できる。

要約

【必読ポイント!】 自信貯金を貯める

自信は行動からつくられる

自信とは、貯金のようなものだ。お金と同じように、小さな積み重ねによって、少しずつ貯めていくことができる。

「絶対にうまくいく」と思えることを自信だと思っているなら、それは間違いだ。ほとんどのことは、やってみないとわからない。100%の自信がなくてもやれるだけやってみる、うまくいかなくても軌道修正しながら挑戦する。こうした行動を起こすうちに「自信貯金」が貯まっていく。頭で考えるだけで動かないままでは自信貯金は貯まらない。つまり、自信があるから動くのではなく、動くから自信がわいてくるのだ。

健康な人なら、「歯を磨く」「息を吸う」などの行動は「自信がある」などと意識することなくあたりまえのように行っている。習慣として行ってきたことは自信をもってやっているものだが、そうでないことには自信はわいてこない。もし人前で話す自信がないなら、それは人前で話す経験が足りないからだ。繰り返し人前で話す機会があれば必ず自信がわいてくる。「やればできる」という経験を重ねていけば、どんどん自信がわいてくるはずだ。自信貯金が貯まれば貯まるほど、できることは増えていく。貯まった自信は使うほどに増えていき、決してなくならない。

自信貯金の貯め方はシンプルだ。「やりたいと思っていることをやる」、これだけでいい。自分の期待に応えることで自信貯金は貯められる。

「やる」は貯金、「やらない」は借金
Jacob Wackerhausen/gettyimages

やろうと思っていたことを実行する快感は成功体験となり、自信になる。反対に、考えているだけでいつまでもやらないでいる不快感は「できなかった」という失敗体験となる。自分の期待に応えられないことは自信を奪い、自信貯金の借金になってしまう。「やりたいのにやっていないこと」があるのは、借金を重ねているような状態だ。しかし、そんな借金がある状態でも、「やりたいことをやる」貯金を何回か繰り返すことであっという間に「返済」できる。

「やろうと思っていることをやる」といっても、特別なことをしなければならないわけではない。大事なのは、自分の期待に応えること。これまでやってきたことを淡々と続けることも、大きな自信になる。

自分が何をしてきたか、何をしてこなかったかは、自分自身がきちんと見ている。一時的に自信をなくす出来事があったとしても、自信貯金は決してゼロにならない。どんな状態になっても、平常心に戻り、目の前のひとつひとつのことに取り組むことで、自信は回復していく。

コツコツ貯めた自信貯金は、貯めた行動と同じことにしか使えないわけではない。「根拠のない自信」として、なんにでも使えるようになる。

「Do貯金」と「Feel貯金」

自信貯金には大きくわけて2つある。「Do(する)貯金」と「Feel(感じる)貯金」だ。

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要約公開日 2024.10.04
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