「センスがいい人」は上質なものに触れようとする習慣がある。「価値あるものに出会いたい」という好奇心を満たせるだけでなく、本物を見抜く “審美眼”を養えるからだ。審美眼が身につくと、生活や人生が豊かになるだけでなく、雑多な誘惑に惑わされずに自分に必要なものだけを手に入れられるようになる。
上質なものに触れる機会はいくらでもある。たとえば、老舗星つきホテルのラウンジでお茶をすると、そこのソファがどんなものを使っていて、座り心地はどうなのか? ティーカップは? 照明は? 音楽は? スタッフのサービスは? とさまざまな感動や気づきがあるはずだ。そんなときに「やっぱ、高級品は違うね」「一流のサービスはさすがだ」で終わるのではなく、「なにが違うのか?」「なんで違うのか?」と考える習慣をつけると、自ずと審美眼が磨かれるだろう。
審美眼は一朝一夕に身につくものではない。上質に触れる体験を重ねて、少しずつ自分のものにしよう。そうして蓄積されたデータが、あなただけのセンスとしてアウトプットされる。
ちょっとした背伸びは、毎日の生活を幸せにしてくれる。
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