一緒にいると楽しい人、疲れる人

未読
一緒にいると楽しい人、疲れる人
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一緒にいると楽しい人、疲れる人
出版社
出版日
2017年04月04日
評点
総合
3.7
明瞭性
4.0
革新性
3.0
応用性
4.0
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おすすめポイント

「あの人と一緒にいると、時間が経つのを忘れてしまうほど楽しい」「心が穏やかになる」。そんな知人や友人はいないだろうか。一方で、「一緒にいるとなんだか疲れてしまう」という相手もいるかもしれない。両者の違いは、どこにあるのだろうか。

本書では、「一緒にいて楽しい人」と「疲れる人」の思考と行動を解き明かし、誰もが「一緒にいて楽しい人」になれる方法を教えてくれる。

著者の有川真由美氏は、働く女性を応援する数多くの著書を持つベストセラー作家だ。本書も2017年に刊行されてから支持され続け、発行部数が10万部を超えるロングセラーとなっている。

「一緒にいて楽しい人」と聞くと、「自分は口下手だから、そうなれない」と考える人もいるかもしれない。しかし、人は自分がしゃべっているときに気持ちよくなり、それで盛り上がれば楽しいと感じる。つまり、たとえ自分が口下手であっても、相手に気持ちよく話させる「しゃべらせ上手」であればいいのだ。

本書では、話題の探し方や会話を展開させる方法のほか、気持ちのいい人でいるためのポイントが紹介されている。それと同時に、「疲れさせる人」の特徴も紹介する。自分がそうなっていないか、いま一度振り返りたい。

「一緒にいて楽しい人」になれば、人間関係がスムーズになり、物事がうまく運ぶようになる。本書を読むことで、そのヒントが得られるはずだ。

ライター画像
中山寒稀

著者

有川真由美(ありかわ まゆみ)
鹿児島県姶良市出身。台湾国立高雄第一科技大学修士課程修了。作家・写真家。化粧品会社事務、塾講師、科学館コンパニオン、衣料品店店長、着物着付け講師、ブライダルコーディネーター、新聞社編集者など多くの転職経験を生かし、働く女性のアドバイザー的存在として書籍や雑誌などで執筆。
著書に、ベストセラーとなった『感情の整理ができる女は、うまくいく』『30歳から伸びる女、30歳で止まる女』(以上、PHP研究所)や、『遠回りがいちばん遠くまで行ける』(幻冬舎)、『「時間がない」を捨てなさい――死ぬときに後悔しない8つの習慣』(きずな出版)等がある。

本書の要点

  • 要点
    1
    会話をはずませるためには、「しゃべらせ上手」になることだ。感情でリアクションをする、会話のキャッチボールをする、相手が楽しめる話題を探すという3つのポイントが大切だ。
  • 要点
    2
    明るい人は、物事の明るい面に目を向ける心のクセを持っている。彼らは「自分をよろこばせるもの」を見つけて、そうではないものを手放す習慣がある。
  • 要点
    3
    気分屋と一緒にいると、相手の機嫌の変化に不安になる。しかし、気にする必要はない。天気と同じようにやり過ごせば、やがて晴れてくるはずだ。
  • 要点
    4
    自分を輝かせるのは「楽しい道」だ。楽しい道を選ぶのも選ばないのも、自分次第である。

要約

「会話がはずむ人」になる方法

会話上手は「しゃべらせ上手」

相手に「話していて楽しい人」と思われたいなら、「しゃべらせ上手」になるといい。

人は自分の話をしているときは、気持ちがいいと感じるものだ。相手がその話に興味を持って、いいリアクションを返してくれると、話題が広がり会話もはずむ。そんなときは、お互いが「話していて楽しい」と思っているはずだ。つまり「話していて楽しい人」になるためには、相手に上手に「話させること」が大切だ。

相手に気持ちよくしゃべってもらうには、次の3つを意識しよう。

まず、「感情」でリアクションをすることだ。「面白い」「うれしい」「驚いた」などを、表情や言葉でオーバーなくらいに表現する。それが、会話を盛り上げる合いの手になる。

2つ目は、すぐに相手に話を振ることだ。会話はキャッチボールである。自分にボールが回ってきたら「〇〇さんはどう思いますか?」などと、できるだけ早く相手に投げ返そう。

3つ目は、相手が「話して楽しくなる話題」を探すことだ。好きなこと、得意なこと、成功したことは、話したいけど自分から言い出しにくい。こちらからさりげなく振って、そういった話を引き出そう。

「相手が楽しくなる話題」の見つけ方
kokouu/gettyimages

「相手が楽しくなる話題」を見つけたら、その話を展開していきたい。そのステップは、つぎの2つとなる。

(1)質問を投げながら「楽しくなる話題」を探す

まず、相手にどんな「引き出し」があるかを知る必要がある。相手の見た目や仕入れた情報などからさまざまな質問を投げ、会話のスイッチが入るネタを探そう。好みや得意なことがわかっているなら、そこに的を絞ってもいい。

(2)さらに質問を重ねて、話を展開する

引き出しに入っているものがわかったら、それが「どう面白いのか」を教えてもらおう。ポイントは「はい、いいえ」で終わるものや、相手が答えにくそうな質問は避けることだ。

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要約公開日 2024.10.29
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