プレイングマネジャーの基本

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出版社
かんき出版

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出版日
2019年07月08日
評点
総合
3.8
明瞭性
4.0
革新性
3.5
応用性
4.0
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おすすめポイント

誰にでも不安なく引き継げる仕事の任せ方、いちいち言わなくても勝手にメンバーが動く仕組みのつくり方、あなたがいなくても仕事がまわるチームのまとめ方……本書の章タイトルの抜粋だ。どれもプレイングマネジャーが知りたいテーマではないだろうか。

本書の著者、伊庭正康氏は、『できるリーダーは、「これ」しかやらない』『できる営業は、「これ」しかやらない』などのベストセラーでも知られる起業家だ。研修会社の代表として、年間200回を超える研修や講演を行っている。

本書はそんな伊庭氏の人気研修をもとに制作された。その研修は、自身がリクルート在籍時に「自分がいなくてもメンバーが勝手に動く最高のチーム」をつくったときのノウハウを凝縮したものだ。本書刊行時点で1万2000人を超えるプレイングマネジャーが受講しており、リピート率はなんと95%だという。受講者からは「仕事が劇的にラクになった」「チーム全体で成果を上げられるようになった」といった反響があったそうだ。

会議の資料作成一つとっても、部下に細かく指示だしをする必要がある。部下が頼りにならず、自分であらゆる仕事を巻き取った結果、連日残業でへとへと。自分が席にいないとチーム全体の仕事がストップしてしまう……。そんな悩みを抱えたすべてのプレイングマネジャーに、ぜひ本書を読んでもらいたい。

著者

伊庭正康(いば まさやす)
株式会社らしさラボ代表取締役。1991年リクルートグループ入社。法人営業職として、プレイヤー部門とマネージャー部門の両部門で年間全国トップ表彰を4回受賞。累計40回以上の社内表彰を受け、営業部長、(株)フロムエーキャリアの代表取締役を歴任。
2011年、研修会社(株)らしさラボを設立。リーディングカンパニーを中心に年間200回を超えるセッション(営業研修、営業リーダー研修、コーチング、講演)を行っている。実践的なプログラムが好評で、リピート率は9割を超え、その活動は『日本経済新聞』『日経ビジネス』『The21』など多数のメディアで紹介されているほか、Webラーニング「Udemy」でも、営業スキル、リーダーシップ、時間管理などの講座を提供し、ベストセラーコンテンツとなっている。
『できるリーダーは、「これ」しかやらない』『できる営業は、「これ」しかやらない』(いずれもPHP研究所)『仕事の速い人が絶対やらない段取りの仕方』 (日本実業出版社)など、著書は30冊以上。

※無料メールセミナー(全8回):「らしさラボ無料メールセミナー」
※YouTube:「研修トレーナー伊庭正康のスキルアップチャンネル」
※Voicy:「1日5分 スキルUPラジオ」

本書の要点

  • 要点
    1
    マネジャーの完璧主義は部下の成長を止めてしまう。細かい指示出しはやめ、Must条件とWant条件を明確に示すだけにして、あとは部下に任せよう。
  • 要点
    2
    各メンバーの仕事のバラつきをなくしたいなら、品質の基準を3つのレベルで定義するとよい。決めたものをガイドラインにしたり、セルフチェック表をつくったり、ミーティングで実践度合いを振り返ったりと、形骸化を防ぐ工夫も重要だ。
  • 要点
    3
    自分がいなくても勝手に動くチームを築くためには、参謀役が必要だ。適任者がいなければ、参謀役としての自覚を持たせる、つねに問題の目線合わせをする、課題設定力を鍛える、対策を考える際の基準を設定する、PDCAをまわすよう指導する、の5つを実践して育てていく。

要約

最高のチームをつくる プレイングマネジャーの5つの心得

(1)「自分でやってしまいたい」を捨てる

プレイヤーとして結果を残してきたマネジャーほど、自分ですべてやってしまいたがる。実はこれこそ、「いつも忙しい」「部下が育たない」といった問題の元凶である。

プレイングマネジャーの仕事は、部下の力を借りながらチーム全員で成果を出すこと――。まずはこの意識づけをしよう。

(2)任せられるマネジャーは“今”ではなく“1年後”に視点を置いている

部下に任せるのを躊躇し、何でも自分でやってしまうマネジャーは、チームの規模が大きくなったり、仕事が増えたりしたときのリスクを考慮できていない。全部自分で何とかするのではなく、未来に向けて少しずつ部下に仕事を任せ、育成を進めるのが賢いマネジャーである。

部下に仕事を引き継ぐと、最初のうちはかえって手間がかかるだろう。だが、それは最初だけだ。その時期を乗り越えれば、あなたの仕事は劇的にラクになる。

(3)ブレない判断基準を持てば、業務量を3割減らせる
Pornpimone Audkamkong/gettyimages

部下に仕事を任せるようになると、部下の残業がどんどん増えていく。だからマネジャーは、自分の仕事を任せるとき、仕事量の見直しをしよう。目安は全体の仕事量を3割減らすことだ。

仕事量を削減するコツは「基準で決める」こと。その業務をやめたら「顧客満足に悪影響が出る」「従業員満足に悪影響が出る」「コンプライアンス上の問題が発生する」のうち、1つも当てはまらないものは、長年続いていた慣例であってもバッサリやめてしまおう。

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要約公開日 2025.01.23
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