「断捨離」や「片づけ」ブームで捨てることが重要視されるようになってきたが、私たちの周りにはまだまだモノがあふれている。モノが多いことによる仕事への影響はとにかく大きい。人は1日に平均して10分探し物をしているという。累積すれば1週間で約1時間、年間だと50時間以上は探し物をしていることになる。そう考えると、探し物の時間をなくすことができれば、それだけで仕事が速く進むことになる。「仕事が速い人」になりたければ、とにかくモノを減らすことに意識を傾けるべきだ。
著者自身もモノに囲まれた生活を送っていたが、事務所の移転をきっかけにたくさんのモノを処分した。おかげで新しい事務所の部屋はスッキリして、仕事が捗るようになった。
「仕事が遅い人」は何も考えずにどんどんモノを増やし、モノに囲まれて仕事をしていることが多い。著者は仕事柄いろいろなオフィスを訪ねるが、仕事で実績を出したり仕事が速かったりする人のデスクはたいていスッキリしている。「仕事が速い人」になるには、常に整理・整頓された環境で作業することが大切だ。
「仕事が速い人」は効率化のための投資を惜しまない。
たとえば、「仕事が速い人」はパソコンを頻繁に買い替える。パソコンは高価だからと4年も5年も使っていれば、処理速度が遅くなっているはずだ。業種によっては仕事中はほとんどパソコンに向かっているという人も少なくないはずだが、そのような人がパソコンの処理待ちなどで時間をとられるのは大きな損失だ。
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