「男の色気」のつくり方

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「男の色気」のつくり方
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「男の色気」のつくり方
出版社
出版日
2015年06月22日
評点
総合
3.8
明瞭性
4.0
革新性
3.5
応用性
4.0
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おすすめポイント

なぜか、「一流」の男性は、なんともいえない「大人の色気」を漂わせている。

本書では、そんな男性を「色気男」と呼ぶ。色気男とは、肩書きや収入、学歴などの条件を軽々と超えた、「女性を引き寄せるオスの魅力」を持つ男の群れのこと。女性からの興味は、色気男に一極集中する。男の色気とは、見た目でも話術でもなく、「雰囲気」というただの空気であるという。

本書の著者は、数多くの講演やカウンセリング、エッセイの執筆を通じて恋愛成就から自己実現までをサポートしている。恋愛やライフスタイルに関する著書は累計150万部を突破。女心とモテ男の秘訣を知り尽くしたプロが伝授する色気男の秘訣は、説得力に満ちあふれている。

本書には、思わず目を引く見出しが並ぶ。例えば、「かわいい、ろくでなしに女は弱い」、「さらりと非情になれるというけじめ」、「弱音こそドラマチックに語れ」、「世界の半分は女である」などなど。本書をじっくり読んでいくと、ただのナンパ術とは違った「男の美学」がギュッと詰まっていることに気づくだろう。

いったい「男の色気」はどこから醸し出されるのか。色気男の生活習慣や、話し方、行動を本書から学ぶことで、大人の男性としての深みを醸し出し、一度きりの人生をより面白いものにできるはずだ。色気の魔法の効果を知りたい男性にとって、必読の一冊としておすすめする。

ライター画像
松尾美里

著者

潮凪洋介(しおなぎ・ようすけ)
エッセイスト・講演家・ライフスタイルコンサルタント。『もう「いい人」になるのはやめなさい!』(KADOKAWA)がシリーズ21万部のベストセラーに。
『「バカになれる男」の魅力』『女性100人に聞いた「魅力ある男」の条件』(以上、三笠出版)もロングセラーとなる。
「生きることを楽しむ人生設計」のための「ライフスタイルアドバイス」を講演やカウンセリングを通じて実施。恋愛成就から自己実現までを広くサポート。
全国の地域活性化「婚活事業」に講演やイベントプロデュースを通じて寄与。株式会社ハートランド代表取締役。早稲田大学社会科学部卒。

本書の要点

  • 要点
    1
    色気男は「聞いているフリ」の達人である。女性は、「彼に聞いてほしい」という一心であらゆる努力をし、彼に夢中になる。会話の大事な局面では、色気男は、力強く、低い声ではっきりと言葉を口にし、女性は断定的な言動にオスの色気を感じる。
  • 要点
    2
    色気男は女性に、「どうしようもない人」という印象を抱かせる。一方で、女性との関係をしっかり線引きする非情さを持っている。
  • 要点
    3
    30代、40代になってもモテ続けたいならば、体を鍛え、色気のあるファッションを取り入れることが必要だ。

要約

この「態度」が女を魅了する

30歳を過ぎたら「色気のある言葉」で話す

自分の言葉で話すからこそ、色気が漂う。仕事の話であれ、遊びの話であれ、自分で考え出した言葉には思いが宿り、表情やしぐさが変わるため、相手の心に言葉が届きやすく、それがセクシーに映るのだ。マニュアルトークや使い古された営業トークをやめて、経験を通じて得た達成感や自信を込めて話すようにするだけで、色気は数段パワーアップするはずだ。

口下手であっても問題はない。むしろ、女性はあまり口数の多くない男性に萌える生き物だ。色気のある男は、言葉数は少なくても、目の動きやうなずき、体の角度などから「真剣に聞いている」ことを相手に伝える。重要なのは、言葉を発さないことで生まれる会話の空白、つまり「間」である。女性は、この沈黙を言葉で埋めようとして饒舌になる。そして、自分の会話に酔って心地良さを感じ、相手の男性に好感を抱くのだ。

色気男は「聞いているフリ」の達人

色気男は話を聞いているように見せかけて、実は聞いていない。この不誠実な癖が女性を魅了する。女性の話が長いと思ったら、話題を変えるのも、上の空になるのも手だ。「聞いてくれない切なさ」を植え付けられた女性は、「彼に聞いてほしい」という一心であらゆる努力をし、その結果、彼に入れ込む。「聞いているフリ」の達人になることが色気男の必須条件である。

会話の大事な局面では、色気男は、はっきりと明確に話す。「好きになったみたい」、「今日は一晩中語り合いたい」。こうした言葉を、落ち着いて力強く、低いトーンの声で口にするのだ。女性はリードされたい願望があるため、断定的な言動に「オスの色気」を感じる。衝突や反論を恐れずに、腰の入ったパンチを打ち込める強さが色気男には欠かせない。

愛嬌のある笑顔で「毒」を吐く
©iStock.com/TAGSTOCK1

きちんと言うべき人に対し、面と向かって毒を吐くのは、色気ある男の証である。例えば、その場が凍るような自慢話をした相手には、「今の話題が寒すぎて、死ぬかと思ったよ(笑)」と一刺しする。愛嬌のある笑顔で毒を吐くので、相手を不快にさせるどころか、爽やかな笑いすら生まれる。愛ある毒舌をマスターすれば、色気男の仲間入りだ。

【必読ポイント!】 「完璧」は女を遠ざける

この「シワの数」が女を魅了する
©iStock.com/kzenon

色気のある男は、自分なりの笑いのツボを持っていて、とにかくよく笑う。一方で、「エセ色気男」は、人より優位に立ち、知性を振りまこうとする。そのため笑顔が断然少なく、自分が笑われる隙をつくらない。

一見、渋い男が屈託なく笑い転げるというギャップにこそ、女心を揺さぶる色気が含まれているのである。著者が知る「大人の色気男」は皆、顔に笑いジワが刻まれている。

純粋さと大人げなさも、色気を研ぎ澄ますのに大切だ。色気男たちは、「こうすべき」という常識にとらわれないので、仕事の疲れをひきずっていても、あえて夜の街に繰り出し、最高のリフレッシュと、異性とのつながりを得るのである。

色気のある男は女性に、「どうしようもない人」という印象を抱かせる。愛と憎しみが混在するような「憎めない呆れ感情」を覚えた女性は、その男性に少し会わないだけで禁断症状を起こすのだ。男性は「かわいい、ろくでなし」を目指せばいい。少々酔ったときに女性を褒めて、その気にさせておきつつも、相手からメールがきても放置する。そして、気が向いたら突然デートに誘ってみよう。何事もなかったかのように、無邪気に話すことがポイントだ。

さらりと非情になれるという「けじめ」

色気男はときに非情である。しつこい女や縛る女、嘘をつく女をバッサリと切る。

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要約公開日 2015.09.14
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