時短勤務を選ぶと、「子どものお迎え」という時間制限ができ、仕事相手の動き次第では、思うように物事が進まなくなることも増えるだろう。計画通りに仕事を進めるには、相手に締め切りを守ってもらうことが必要だ。そこで大事なのが、「意志疎通」と「行動」をセットにしたコミュニケーションである。自分の希望通りに相手に気持ちよく動いてもらうには、次の5つのステップを心がけるとよい。
1つ目は「締め切りをハッキリと伝える」ことだ。人によって締め切りのとらえ方が違うので、最適な締め切りをデッドラインの1日前に設定し、その上で「○日○時までにお願いします」と日時を明確に提示するとよい。
2つ目は、「相手にとって行動するときのメリット、行動しなかったときのデメリットを提示する」ことである。相手の業務に及ぶ影響を具体的に伝えることで、自分の依頼内容の優先順位を上げてもらいやすくなる。
そして3つ目は、締め切り日をメールで送り、「見える化」することだ。記録が残るので責任の所在が明らかになるうえに、相手にとって良いプレッシャーになる。
4つ目は、締め切り前日に「明日が締め切り」と、明るくメールで「リマインドする」ことである。
最後に5つ目は、「感謝する」ことである。人は自分を認めてくれる人に好感を持つ。「どれだけ助かったか」とともにメールで感謝を伝えることを著者はおすすめしている。
こうして、社内にファンをつくっておくと、仕事がやりやすくなるはずだ。
退社間際に仕事を頼まれるのは困りものだが、「無理です」と言い放つのも角が立つ。このような場合は、今すぐに対応するのは無理であることを伝えたうえで、いつなら対応できるかを提案することが大事だ。急ぎの仕事を頼まれた際は、今取り組んでいる業務との優先順位決めを相手にゆだねるとよい。
「緊急ではないが重要なこと」をスケジュールに組み込むには、ランチタイムを活用するのがおすすめである。例えば、昼休みを「会いたい人に会う」時間にするのも一案だ。働くママは夜の会食の予定が入れにくいので、ランチタイムは絶好のチャンスとなる。
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