リストマニアになろう!

理想の自分を手に入れる「書きだす」習慣
未読
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リストマニアになろう!
出版社
出版日
2016年06月05日
評点
総合
3.3
明瞭性
3.0
革新性
3.0
応用性
4.0
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おすすめポイント

「週末にはあれをやろう」と頭で考えていても、忙しい日々の中で「あれ、何をしようとしていたんだっけ?」と、つい忘れてしまうことは誰にでもあるのではないだろうか。するべきことを、頭の中ですべて覚えるのは意外と難しい。しかし少しの工夫で、やるべきことをこなしながら、家庭や人づきあいなど色々なことがうまくいく秘訣がある。それは、リストを作成することだ。アメリカのテレビ番組でプロデューサーをしている著者のポーラ・リッツォは、本書でリストを作ることを習慣化する大切さを説いている。

自称「リストマニア」である著者は、いつも仕事や家庭のことに対処する時、リストを作るようにしている。彼女はやりたいことをただ書き出して整理し、項目ごとに分けてから、優先順位をつけていくというやり方をとっている。昨日できなかったことは、今日のリストの一番上に持ってくるというように、リストは常に書き加えられてアップデートを繰り返す。さまざまなシーンで活用できる他、自分が人生において何を成し遂げたいかを考える際にも、リスト作りはとても役立つと彼女は主張している。

やるべきことや誘惑が多い現代を生きる私たちにとって、重要なことは、するべきことを決め、どの順番で行うかを定めることだろう。あのマドンナやジョン・レノンを始めとした著名人たちも作っていたというほど、リストの効果は侮れない。彼らはリストを作ることで、実現したい目標を強固にしていたのかもしれない。あなたが描いた未来の実現に向けて、リストは確かな道標となってくれるだろう。

ライター画像
平賀妙子

著者

ポーラ・リッツォ
FOXニュースでヘルス担当のシニアプロデューサーを務める。ニューヨーク出身。かつてエミー賞を受賞し、成功できたのも、リストをつくらずにはいられない父親譲りの性格のおかげだと考えている。やるべきことや予定など、すべてをリストにしてしまう。もっと計画的になり、目的意識を持ち、より有能になり、さらにストレスを減らせるようになることを目的としたListProducer.comを運営している。現在は夫のジェイ・バーマンとマンハッタンに在住。

本書の要点

  • 要点
    1
    ToDoリストはシンプルに作ることが重要である。ひたすら書き出し、その後で整理し、中身を項目ごとに割り振っていく。没頭しがちなタスクは、開始と終了時間を事前に決めると効率的である。
  • 要点
    2
    チームで仕事をする場合には、エバーノートが役に立つ。アップデートを複数の端末から行えるので、リストを共有し、作業の結果や互いの進捗確認を簡単におこなうことができる。
  • 要点
    3
    リストづくりをデジタル化するにあたっては、メリットもデメリットも存在する。手書きが良いのかデジタル化すべきなのか、自分のリストの用途に合わせて方法を選択することが重要である。

要約

人生はリストで変えられる

目標は「一口サイズ」で
DaLiu/iStock/Thinkstock

時間は誰にでも平等であるが、いくらあっても十分とはいえないものだ。わたしたちは職場や、家庭、地域の活動などで毎日数えきれないほどのさまざまな活動をしている。それどころか日々「やること」は増え続けていく。日々の「やること」に忙殺され、肝心の自分の目標に向かって進んでいる実感のわかない人も多いのではないだろうか。

幸せになりたい。仕事で成功したい。もっと健康になりたい。このような願いがかなっていない原因は、多忙や、お金がないことにされがちだが、そうとは言えない。希望的観測で願いが叶うのを待つだけでなく、リスト活用思考(リストフル・シンキング)を身につける必要がある。

なぜなら、リストに目標を書き記すと、それを達成する責任が生まれるからである。例えその目標が、スーパーで卵を買うことや、本を執筆することでも同じである。ただし、大きい目標は大きい塊肉を食べるのと同じに、達成するのが大変である。一口サイズが食べやすいのと同じように、目標も一口サイズにして考えるのが達成するコツである。

リストを作る意味

リストをつくる価値は、目標達成に役立つことだけではない。物忘れを防止することでストレスを緩和し、時間やお金の無駄を減らすことができる。またリストを作ることは、心の準備をすることである。リストを作ることによって、どんな状況にも対応できる心構えができるようになるのである。

飛行機の操縦にもリストがある

あるパイロットの話によると、飛行機のパイロットには飛行中に問題が発生した場合の緊急時チェックリスト以外に13ものチェックリストがあるという。そのどれもが離陸前から飛行機が最終目的地に着陸するまでの全行程の指針を示しているという。パイロットは自分の行動を心得たプロフェッショナルだが、それでもプレッシャーを感じたときなどは単純な些細な手順でも忘れてしまうこともあるという。このようなミスをチェックリストのおかげで防ぐことができるという。

パイロットにとって飛行機の操縦は、安全な飛行のために絶対にミスが許されない仕事とである。だからこそパイロットは「チェックリストを確認するのがすっかり習慣になっていて、チェックリストなしで飛行機を操縦することは想像もつかない」という。

【必読ポイント!】ToDoリストの作り方、やり遂げ方

ToDoリストを作る
pixelnest/iStock/Thinkstock

「考えを紙に記す」という行為は身体や精神によい影響を与えるという。リストをつくる少しだけ手間のかかる作業によって、大きな見返りが得られるのである。ToDoリストのシンプルな作り方は、以下の5つのステップである。

(1)ひたすら書き出す

(2)リストを整理する

(3)優先順位をつける

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要約公開日 2016.12.22
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