頭が整理されておらず、心の中にモヤモヤを抱えていれば、悩む時間が増え、すぐに正しい行動をとることができなくなってしまう。しかし、頭の中が片づいていれば、仕事を素早く片づけられ、自分の考えや情報を相手に分かりやすく伝えられる。さらには、結果が出しやすく、周囲から良い評価を得られやすいというのも大きなメリットだ。
例えば、いくら情報収集に長けていても、収集した情報をそのまま提供するだけでは意味がない。目的達成のために「使える情報」を取捨選択して加工し、相手に分かりやすく伝えることが重要となる。
著者の次のような「人生を変える頭の整理ルール3か条」を提案している。
「その一 相手からどう見られるかではなく自分視点を持て」。これは他人の視点を気にせず、自分らしい生き方をするための鉄則だ。
「その二 できることからやれ」。成功者の書いた本の内容を、誰もが完璧に実行できるわけではない。無理のない範囲で実践することが大切だ。
「その三 考えるよりも感じる心を大事にしろ」。頭の中の論理が、感情に沿っていてはじめて頭を整理できる。自分のやりたいことなら失敗をしても後悔はしないと肝に銘じ、何よりも心を大事にする。
この3か条をあらゆる判断や選択の土台にすることで、人生をより良いものに変えていくことができる。
情報や仕事の優先順位をつける際は、抱えているもののすべてを二択の状態にして振り分けるとよい。情報については、自分がこだわる情報か、そうでないかという「MY基準」で収集するかどうかを決める。また仕事については、すべてのタスクを1対1のトーナメント方式で比較して、何をやるか2つにまで絞りこむ。それでもうまく整理ができない場合は、頭の中にあるものを短い言葉で箇条書きにし、紙一枚にまとめたあとで優先順位をつけるとよい。
仕事をしていると時折、非常事態が発生する。そのため、予めどんな基準で物事を判断するのか決めておくと、頭の整理がグッと進む。著者の場合は「直感に従う」「好きか嫌いか」
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