入社1年目からの「絶対達成」入門

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入社1年目からの「絶対達成」入門
出版社
出版日
2017年03月19日
評点
総合
3.8
明瞭性
4.0
革新性
3.5
応用性
4.0
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おすすめポイント

少し前まで語学を身につけたり、難関資格を取得したりすることで、一生食べていくのに困らないと言われていた。しかしAIの発展は目覚ましいものがあり、一生安泰と言われていた職業でさえ、AIにとって代わられる可能性が高まってきている。誰がやっても同じ結果にならなくてはいけない業務は、技術の発展によりほかの手段と代替できるようになる。今後は、人間でしか提供できない付加価値を提供できる人材になることが、これまで以上に求められていくだろう。では、どこに行っても活躍でき、高い評価を得られる人材になるにはどうしたらいいのか? その解が本書にある。

目標を絶対達成させるコンサルタントとして、さまざまな企業現場を観察してきた著者は、どこにいっても通用する人材の共通項は、やる気の高さや素直さに裏打ちされた「あたりまえの基準の高さ」だと述べている。この基準は、自分の判断に責任を持つための確固たる「軸」にあたる。

本書には、あたりまえの基準を引き上げるために、参考にするべき材料の見分け方、探し方などが、ストンと腑におちるようなエピソードとともに詳しく書かれている。

やる気と素直さを合わせ持つ新入社員、若手社員はもちろん、入社して時間が経ち、自分をさらにアップグレードさせたいと考えるビジネスパーソンにも基本に立ち戻るための書として、ぜひお読みいただきたい。

ライター画像
渡辺智美

著者

横山 信弘(よこやま のぶひろ)
株式会社アタックス・セールス・アソシエイツ代表取締役社長
企業の現場に入り、目標を絶対達成させるコンサルタント。支援先はNTTドコモ、ソフトバンク、サントリー等の大企業から中小企業にいたるまで。3大メガバンク、野村證券等でも研修実績がある。企業研修は、基本的に価格がつけられず「時価」。にもかかわらず、研修依頼はあとを絶たない。現場でのコンサルティング支援を続けながらも、年間100回以上の講演実績は6年以上を継続。
全国でネット中継をするモンスター朝会「絶対達成社長の会」は、東京、名古屋、大阪、福岡など全国7カ所で同時にネット中継し、経営者、起業家を400名以上動員する。メルマガ「草創花伝」は3.7万人の経営者、管理者が購読。日経ビジネスオンライン、Yahoo!ニュースのコラムは年間2000万人以上のPVを記録する。『絶対達成マインドのつくり方』(ダイヤモンド社)、『「空気」で人を動かす』(フォレスト出版)など著書の多くは、中国、韓国、台湾で翻訳版が発売されている。
横山信弘メルマガ「草創花伝」 http://attax-sales.jp/mailmagazine/

本書の要点

  • 要点
    1
    何があたりまえなのかを判断する軸を、「あたりまえの基準」という。この基準を高めるには、「水平読書」と「垂直読書」が有効である。
  • 要点
    2
    これからの時代に必要なスキルは、コンセプチュアルスキルとヒューマンスキルである。コンセプチュアルスキルは、素直さがあればあるほど身につきやすい。
  • 要点
    3
    目標には「発生型目標」と「設定型目標」の2種類があり、それぞれの達成方法を知る必要がある。

要約

【必読ポイント!】 自分で違いがわかるようになるために

自分なりの判断軸を育てる

自分であたりまえだと思っていること、会社や社会であたりまえだとされていることの間に、ギャップが生じると大きな歪みが生じてしまう。情報が溢れる現代において、何を信じるか自分で責任を持って判断することが重要である。そのための判断軸を、本書では「あたりまえの基準」と呼ぶ。

まずは、参考材料の「量」を追求することが必要

あたりまえの基準が高ければ、自分・会社・社会のあたりまえの基準が異なっていようとも、悩んだりストレスを抱えたりすることもない。あたりまえの基準とは「これが普通」と無意識に判断するものさしである。

あたりまえの基準の高さは、どれだけ多く、良質の参考材料に触れたかどうかに依存する。この参考材料には知識だけでなく体験も含まれている。新しい知識や体験のあと、そして新しい目標を達成したあとは参考材料が増える。こうして参考材料をもとに行動したあとはさらに良い参考材料を得られるのである。

参考材料を増やすには、いろいろな体験をすることが重要であり、最初のうちは「量」を追求すべきである。多くの体験をすることで、比較検討するサンプルを増やすことができるからだ。そうすれば、どういう参考材料の「質」が高いかを理解できるようになり、あたりまえの基準がより磨かれていく。

水平読書と垂直読書を駆使する
Kuzmichstudio/iStock/Thinkstock

所属している組織のあたりまえの基準を知るためには、社内で積極的にコミュニケーションをとることが役に立つ。一方で、一般社会のあたりまえの基準を知るには、他の会社の人との交流がキーとなる。

自分のあたりまえの基準を高めるのに一番手っ取り早いのは本だ。著者は「水平読書」を薦めている。水平読書とは、同じテーマの本を5~10冊ほど並べて、そのテーマに関する箇所だけを読んでいく方法である。

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要約公開日 2017.09.20
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