ライフハック大全

人生と仕事を変える小さな習慣250
未読
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人生と仕事を変える小さな習慣250
著者
未読
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著者
出版社
出版日
2017年11月16日
評点
総合
3.8
明瞭性
4.0
革新性
3.5
応用性
4.0
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おすすめポイント

「 二度寝せず起きる」「朝食のパンにはいちごジャムを塗る」「電車が満員だったので、1本見送る」……自覚はなくとも、私たちは日々、数えきれないほど多くの行動をし、決断をしている。その積み重ねが日常を、ひいては私たち自身をつくっていると考えてみたことはあるだろうか。大げさに聞こえてしまうかもしれないが、そういった日々の連続が人生なのだから、一つひとつの行動を変えることによってゆるやかに人生が変わっていくとも言えるのだ。

本書では、2004年から現在に至るまで、ウェブや書籍を通して収集した数々のライフハック (=変化を生み出す小さな習慣)を実践し、ブログ“Lifehacking.jp”で紹介してきた著者が、それらの中から「最も楽に実践できるもの」を選んで指南する。本書には「 時間管理」「タスク管理」といった、仕事の効率化を実現してくれるものから、「情報収集」「旅行」といった生活を楽しくしてくれるものまで、実に250ものライフハックが詰め込まれている。

著者によると、日常の行動のうち実に45%が習慣によるものだという。パラパラとページをめくり、気になったライフハックを1日に1つだけ試してみるという方法でも、十分に「人生を変える」ための一歩を踏み出すことができるだろう。「千里の道も一歩から」「塵も積もれば山となる」といった昔ながらの言葉があるが、それらに似た世界観が根底にある一冊だと思う。

著者

堀 正岳(ほり まさたけ)
研究者・ブロガー。北極における気候変動を研究するかたわら、ライフハック、IT、文具などをテーマとしたブログ「Lifehacking.jp」を運営。知的生産、仕事術、ソーシャルメディアなどについて著書多数。理学博士。

本書の要点

  • 要点
    1
    人生を変える基本となるライフハックとして、「時間の使い方を変える」「決断するスピードを加速する」「小さな習慣で、毎日を『小さな勝利』にする」などがある。まずはこうした習慣から実践してみるとよい。
  • 要点
    2
    日常の行動のおよそ45%が習慣だとされている。ファースト・タスクを決めて小さな成功を繰り返す、「出張に必要なものリスト」を作成してトランクに入れておくなどのライフハックを活用して毎日の習慣を変えれば、人生を書き換えることができる。

要約

基本のライフハック

時間の使い方を極端にする
BrianAJackson/iStock/Thinkstock

ライフハックとは、楽しい生活を送ることなどを目的とし、自分の人生を使ってさまざまな実験を行うことだ。著者は、本書の冒頭で、「人生を変える7つのライフハック」を指南している。ここではその中から、「時間の使い方を極端にする」「決断を速くする」「毎日を『小さな勝利』にする」の3つを紹介する。

人生を変えたいと思ったとき、最も速い方法が、「時間の使い方を変える」ことだ。仕事の仕方でも余暇の過ごし方でもよいので、時間の使い方を極端な方向に振ってみよう。たとえば、テレビ視聴に使っていた時間をすべて「あるジャンルの古今東西の映画の視聴に使う」といったことでもよい。平均的な時間の使い方からは平均的なことしか生まれないのである。

1日をさまざまな時間の用途に分散するのでなく、集中的に時間を使えば、新しい言語を学ぶといったような、長い時間がかかると思い込んでいたものを攻略することもできる。旅行と会話に困らない程度ならば、単語数に限りがあるので数週間で身につけられるだろう。

まずは小さなことでよいので、時間の使い方を変えてみよう。その革新によって、やがて大きな変化も可能になるだろう。

決断を速くする

私たちは日々、大小さまざまな決断をしている。

ある程度の情報を集めて、これ以上は決断するだけという点にやってきたらその瞬間に決めてしまうほうが、あれこれと吟味するよりも、自分の決断に満足する傾向があるという。なお、どうしても決断できず悩んでしまう場合には、コイントスで決めてしまえばよい。コイントスによって導き出された結論に対する自分の気持ちを確認し、納得できない場合には、逆の選択肢を選べばよいのだ。

決断を速くするには、「同じ判断は2度しない」ことも重要だ。たとえば本を買うかどうか迷うことが多いのであれば、「2000円以下の書籍は自動的に買う」といったルールを決めてしまえばよい。決断を速くすれば、もっと多くの決断ができるようになる。

毎日を「小さな勝利」にする

大きな目標があったり、人生を大きく変えたいと思ったりしている場合であっても、実行できるのは小さな行動からだ。

“Habit Stacking”の著者S.J.スコット氏は、大きな目標を「鍵習慣」と「サポート習慣」の積み上げで実現することを提唱している。「健康的に生活する」という鍵習慣があったとすると、「体重計に乗る」「食前に水を意識的に飲む」といった、目標をサポートする、簡単かつ複数の習慣に同時に取り組む。習慣によって、効果的な実践の頻度は異なるので、すべてのサポート習慣を毎日実践する必要はない。習慣を積み上げ、目的に近づいていけばよいのだ。

小さな行動、小さな習慣を実践すること自体が「小さな勝利の感覚」になれば、毎日を楽しむことができる上、その習慣が未来への扉を開いてくれる。

タスク管理のライフハック

ロケットスタートで作業を一気に進める
Ingram Publishing//Thinkstock

プロジェクトが大きければ大きいときほど、開始「直後」に「大量の時間」を割り当てて、作業を一気に進めるのがよい。これをロケットスタートという。たとえば締め切り直前に徹夜するよりも、プロジェクトの開始直後に徹夜レベルで作業時間を注ぎ込んで進めたほうが、全体の作業量の見積もりが正確になる。

ロケットスタートでは、本来必要な時間の20%を使って80%の作業を完了させることを目標にしよう。

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要約公開日 2018.05.07
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