まず、最短・最速・最大の成果を出すために必要なことは何か。それは、「一番になる」「一流になる」と、強く自分に言い聞かせ、本気でそれをめざすことである。二番目や三番目では意味がない。なぜなら、可能性にリミッターをかけることで、思考や行動にも制限がかかりやすくなるからだ。
また、一流になるためには、常に一流の人々を観察し、彼らと同じ舞台に立つ必要がある。「まだ経験が足りない」などと理由をつけて一流の舞台に立たない人は、最後までその舞台に立つことはないだろう。堂々と「最高の舞台」に立つことを意識するべきだ。
もちろん、人の何倍もの努力をしなければならない。そのため、苦痛を伴わなければ一番にはなれない、と考える人もいるだろう。しかし、その努力を苦痛と思う人は一流にはなれない。苦しまないで努力を継続できるからこそ、高い集中力を保ってハイパフォーマンスを出せるのだ。
集中を、「ある行為に対して脇目も振らず没頭している状態」と捉えている人は多い。しかし、著者は「結果を出すための取り組みそのもの」だと考えている。
例えば、3ヶ月後に成し遂げたい目標を設定したとしよう。その期間は、仕事やプライベートを含めた自分のスケジュールをすべて、その目標を最優先にしたものに組み替える。「この期限内に必ず目標を達成する」。こうした強い意志のもと、成し遂げたいものを最優先にすれば、人は自然とその事柄に集中できる。
これを応用して、「この仕事を最短で終わらせるためにはどうすべきか」を常に考えるようにしよう。時間制限を設け、準備段階から完璧な取り組みをすることにより、最短・最速・最大の成果をあげられるだろう。
心や行動に迷いが生じると、「超・集中状態」に入れず、大きな成果をあげることはできない。迷いが生まれる原因は何か。それは、結果のために自分が取るべき行動に対して、「恥ずかしい」「みっともない」といったマイナスの感情を抱くことである。
望む結果を出すための行動が、他人から「必死すぎてみっともない」と思われることはあるだろう。しかし、その際、周りの目や自分のプライドにとらわれず、目標を成し遂げることだけを見据えるようにしたい。
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