頭が冴える! 毎日が充実する! スゴい早起き

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著者
出版社
出版日
2019年01月17日
評点
総合
3.5
明瞭性
3.5
革新性
3.5
応用性
3.5
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おすすめポイント

早起きをしたい、朝型の生活にしたい、そんな思いを抱きながらもついつい夜更かしや徹夜をしてしまうという人は少なくないだろう。本書の著者は朝型生活の達人だ。偏差値30台だった高校生時代に一念発起し、早朝の勉強で同志社大学、その後はケンブリッジ大学大学院の合格を果たした。現在は英語教室を主宰し、海外の大学や大学院をめざす受講生たちに朝型の勉強習慣をすすめているという。

朝型生活のメリットは、早朝勉強で絶大な効果を上げることだけにとどまらない。朝型に切り替えることは、自分で時間をつくり、自分のために使っているという感覚をもたらしてくれる。この「自分の時間を自分でコントロールできている」という充実感が自己効力感につながり、仕事にもプライベートにも良い影響をもたらすというのだから、たかが早起きとは侮れない。

本書では、早起きを成功させるコツや、充実した朝時間の勢いをそのままに、高いパフォーマンスを保つ生活習慣について、さまざまな方向性から提案をしている。著者の自らの体験や、専門に学んだ心理学の知見とともに説明されているので、どれも確かな説得力を感じさせる。誰しも、これならできる、というものがきっと見つかるはずだ。読み終われば、今まで早起きに挫折してきた人も、今度こそがんばろう、早起きをして自分を変えようという気持ちが芽生えることだろう。

ライター画像
池田明季哉

著者

塚本 亮(つかもと りょう)
同志社大学卒業後、ケンブリッジ大学大学院修士課程修了(専攻は心理学)。高校時代、偏差値30台、退学寸前の問題児だったが、高校3年春から大学受験を開始。早朝の「早勉」でメキメキと成績を伸ばし、同志社大学経済学部に現役合格する。その後、在学中に海外留学を決意し、早朝の時間を活用して勉強を開始する。努力が実り、同志社大学卒業と共にケンブリッジ大学大学院に合格し、入学を果たす。ケンブリッジ入学後は、想像を絶する課題量にもめげず、早起きしながら勉強に励み優秀な成績で卒業する。帰国後、京都にてグローバルリーダー育成を専門とした「ジーエルアカデミア」を設立。心理学に基づいた指導法が注目され、国内外から指導依頼が殺到。学生から社会人までのべ200人以上の日本人をケンブリッジ大学、ロンドン大学をはじめとする海外のトップ大学・大学院に合格させている。
主な著書に『「すぐやる人」と「やれない人」の習慣』『IELTS英単語・熟語5000完全攻略〈MP3CD-ROM付き〉』(共に明日香出版社)、『努力が勝手に続いてしまう。』(ダイヤモンド社)などがある。

本書の要点

  • 要点
    1
    早起きをすることにはたくさんのメリットがある。早朝時間で勉強の効率を上げられるのはもちろんのこと、早起きで自分の時間をコントロールできているという感覚は自己効力感を高めてくれる。
  • 要点
    2
    早起きを成功させるには、「早起きしなくちゃ」という気持ちを減らして、「早起きしたい!」と積極的に思える環境を作ることだ。加えて、良質な睡眠をとり、生活リズムを守ることで、早起き生活は習慣にできる。
  • 要点
    3
    早起きのリズムを維持しながら日々のパフォーマンスを上げるためには、「体調」と「感情」の両面を大切にすべきだ。

要約

早起きの「劇的効果」

朝勉強で効率を大幅アップ
Farknot_Architect/gettyimages

著者はもともと、早起きが苦手だった。学校に間に合うギリギリまで寝て、毎日時間に追われながら過ごしていた。高校1年生時の全国模試で偏差値30台をとってからは、劣等感に拍車がかかってしまった。

このままではいけないと、大学受験をめざして少しずつ勉強を始めた。しかし、20時ごろから真夜中まで勉強しても、解けたのは数問だけという日も多かった。そこで改めて自分の予定を見直し、朝5時に起きて2時間勉強することにした。

初日こそ眠くて仕方なかったが、一度勉強を始めてしまえば集中力が増していった。早朝勉強の効果を感じたのはこの時だ。朝だと、参考書の内容も驚くほど理解でき、難しい問題でも諦めずに取り組めたのである。

早朝勉強の時間は、最初、予備校で学んだことの復習にあてていたが、慣れてきたころには、集中する必要がある勉強に取り組むようにした。こうして飛躍的に成績を伸ばすことができたのである。

【必読ポイント!】早起きを成功させるコツ

ポジティブな気持ちで、労せずして早起きする

早起きが習慣化している人とそうでない人の差は、ほんのわずかだ。それは、「つらいけど、早起きしなくちゃ」という意識の有無である。早起きできない人ほど、つらいが起きなければならないという意識のほうが強い。

たとえば「毎朝、5時に起きるぞ!」と書いた紙を貼ったり、「絶対に資格の勉強をするぞ」と自分に言い聞かせたりと、「頑張って早起きをしよう!」と肩に力が入ると、早起きのつらさが想起させられてしまう。そのため、かえってモチベーションが下がってしまうのだ。一方、早起きができる人は、早起きをしたいというポジティブな気持ちのほうが強い。

苦労せずに早起きするための第一歩は、「早起きしなくちゃ」という意識を極力減らすことだ。「早起きして買ってきた本を読もう」というふうに、「快の追求」をし、早起きすると楽しいと思える状況をつくることで、あっさり早起きができるようになる。

「動機」「睡眠」「リズム」がキーワード

頑張らずに早起きするには、先に述べたような、早起きすると楽しいと思える動機を用意することが、最初のステップとなる。加えて、良質な睡眠をとり、生活リズムを守ることで、早起き生活を上手く回せるようになる。すなわち、「動機」「睡眠」「リズム」が、早起き生活成功のキーワードである。このキーワードから導き出される、早起きのコツをいくつか紹介しよう。

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要約公開日 2019.06.03
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