世界におけるビジネスや文化の中心地であるニューヨーク。そこには1日数億ドルもの大金を動かすようなビジネスエリートが数多く存在する。だが、そうしたエグゼクティブたちは、必ずしももともと裕福な家庭に生まれたわけではない。血のにじむような努力を重ね、差別や困難をも乗り越えて、現在の地位へと辿り着いているのだ。
著者はそんなニューヨークにおいて、ビジネスパーソンや政治家を対象とした「イメージコンサルタント」として、クライアントの外見上の印象を向上させるためのアドバイスを行なっている。ビジネスで成功するには、仕事における実力だけでなく、外見上の印象を高めることもまた重要であるからだ。
日本人はしばしば、見た目と役職が一致しないと評される。役職にふさわしいイメージを作れていないばかりに過小評価されてしまうのは、非常にもったいないことだ。
そんな日本人が成功するためのカギは「セルフ・ブランディング」にある。要するに、「自分の装いや振る舞いを通して、自分がどういう人間かを一瞬で伝えられる」スキルだ。セルフ・ブランディングの意識を持つ人と持たない人の差は、今後ますます広がっていくだろう。
本書の第1章では、「身だしなみ」として、口臭対策やスキンケア、頭皮ケア、散髪のコツなどが紹介されている。要約ではそのうち、口臭対策とスキンケアの2つを取り上げる。
日本を訪れた外国人のうち、なんと72%が「日本人の口臭が気になった経験がある」と回答しているという。日本人は体臭がきつくないため、口臭対策を怠っている人が多いのだろう。今すぐ意識を変えるべきだ。
口内を清潔に保つためには、少なくとも次の3つを習慣づけよう。
1つ目は、食後の歯磨きである。できれば電動歯ブラシを使い、歯石や食べ残しをしっかり取り除く。ペン型のものを選べば、外出先でも気軽に使える。
2つ目は、歯磨き後のデンタルフロスだ。歯ブラシで落ちる汚れはたった6割といわれている。歯の隙間に挟まった食べ残しを除去するには、デンタルフロスを使うとよい。たった1分で見違えるようにきれいになるはずだ。
3つ目は、口内乾燥対策だ。1日あたり1.5リットルから2リットルの水分を摂ることで、口内の乾燥を防ぐ。特に緊張すると口が渇きがちなので、普段から水分を多めに摂り、口内の潤いを保つようにする。
以上の3つが最低条件だ。歯科医院で定期的にデンタルケアをすることも必要だが、まずはこの3つを習慣化させよう。
「顔立ちは整っているが、肌の状態が悪い人」と「顔立ちは良くないが、肌がキレイな人」を比べた場合、どちらの評価が高いか。
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