最少の努力で「トップ内定」し「仕事力」も高める

就活テクニック大全

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出版社
東洋経済新報社

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出版日
2019年03月14日
評点
総合
4.2
明瞭性
4.0
革新性
4.0
応用性
4.5
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おすすめポイント

「就活」は、その人の人生を左右する一大イベントだ。限られた新卒採用枠をめぐって、数十万人が死闘を繰り広げる。若き学生たちにかかるストレスは尋常ではなく、要約者は、自身の就活を思い返すだけで胸が苦しくなるほどだ。

大人になった今、あのときの自分に一冊の本を手渡せるなら、きっと本書を選ぶことだろう。著者である坂本直文氏は、大学時代から就職コンサルタントを志し、証券会社や広告代理店、新聞社、教育業界で経験を積んできた。全国80大学での講演実績があり、就活関連書籍を多数出版している“就活のプロフェッショナル”だ。

本書には、「大学の専攻とは異なる業界・職種への就職は難しい?」「結婚・出産後も働き続けられる会社はどう見極めればいい?」「グループディスカッションで他の就活生に差をつけるには?」など、まさに就活生が求める情報が満載だ。友人にも、OBやOGにも、もちろん本命企業の人事担当者にも聞きづらい、かといってインターネットにものっていない素朴な疑問の答えや、ライバルに差を付けるテクニックが余すことなく語られている。

就活は個人戦だ。いくら仲が良い友人とであっても、手と手を取り合ってゴールまで走り続けることは難しい。孤独な個人戦を勝ち抜くために、この一冊が心強い味方になってくれるはずだ。

著者

坂本 直文(さかもと なおふみ)
キャリアデザイン研究所代表。大学非常勤講師(就職指導担当)。企業研修講師(面接/採用スキルアップ指導担当)。大学時代から就職コンサルタントを志し、証券会社、広告代理店、新聞社、教育業界で実務経験を積み、同研究所を設立。全国の就活サークルの顧問も務める。広告理論、新聞・ビジネス誌の記事・IR情報分析などを駆使した、具体的かつ実践的な指導に定評がある。全国大学生協書店売上1位(エントリーシート部門)を誇る『内定者はこう書いた!エントリーシート・履歴書・志望動機・自己PR完全版』(高橋書店)など著書多数。静岡県出身。立教大学理学部物理学科卒業。
資格:心理カウンセラー、EQコーチャー。
講義実績:1998~2018年で80大学。主催は大学キャリアセンターまたは大学生協。東京大学、京都大学、東京工業大学、大阪大学、一橋大学、神戸大学、東京外国語大学、千葉大学、広島大学、岡山大学、香川大学、山口大学、早稲田大学、慶應義塾大学、同志社大学、立命館大学、関西大学、立教大学、明治大学、中央大学、法政大学、学習院大学、武蔵大学、北星学園大学、札幌学院大学、愛知淑徳大学、松山大学、広島経済大学など。
・著者МAIL sakamoto393939@yahoo.co.jp
・著者HP www.gekiteki.net

本書の要点

  • 要点
    1
    本命企業への志望度をアピールするために、その企業専用のノートを用意しよう。ノートにIR情報や新聞記事のスクラップをまとめ、企業分析に活用する。セミナーや説明会でそのノートを携えて質問すれば、きっと好印象を残せるはずだ。
  • 要点
    2
    自己PRは、自分だけで考えてはいけない。学生時代に力を入れたことをノートに書き出し、志望企業の社員に「これらの経験のうち、どれが御社の仕事に役立つか」と質問しよう。
  • 要点
    3
    面接では、毎年同じような質問が出題されるものだ。内定者に質問するなどして、過去5~10年分の質問を確認してみよう。

要約

企業選び

中小企業を「腕試し受験」する
Aramyan/gettyimages

就活生の多くは、中小企業には目もくれず、大企業や人気企業ばかりを受けている。だが積極的に中小企業を「腕試し受験」したほうがいい。そのメリットは4つある。

1つ目は、エントリーシートや面接の訓練になること。本命企業と同じ業界の中小企業であれば、同じような質問が出る可能性がある。

2つ目は、面接度胸がつくこと。面接を重ねれば重ねるほど緊張しなくなる。

3つ目は、中小企業から得た内定が自信となり、大企業の面接へのプレッシャーが減ること。内定を得れば自己肯定感が高まり、本命企業の面接を楽しめる。

4つ目は、優良な中小企業に目を向けられること。腕試しのつもりで受けた中小企業は、あなたにとって運命の一社かもしれない。

志望している業界の中小企業を見つけるのは、意外と簡単だ。業界地図本で志望業界のページを見て、下位の企業を検索しよう。ネットで「志望業界名 中堅企業」「志望業界名 ベンチャー企業」「志望業界名 子会社」「志望業界名 関連会社」と検索するのも有効だ。ヤフーファイナンスで志望業界名を検索したり、『就職四季報』で志望業界の関連企業を探したりしてみるのもいい。

そうして中小企業をリストアップし、自分の希望に近い企業を5~10社受けてみよう。選考過程で魅力を感じられないのならば、途中で辞退してもよい。入社したいくらい魅力的な企業を選ぶことがポイントだ。

企業研究ノートで熱意を伝える

一般的な「就活ノート」には、すべての企業についての情報がメモされている。一方で、ごくまれに、本命企業への志望度をアピールするために「企業研究ノート」を作る人がいる。

企業研究ノートの表紙には、志望企業の名前がはっきりと書かれている。ノートの中には、その企業のIR情報(社長のメッセージ、経営計画など)や組織図の切り抜き、新聞記事の切り抜きがスクラップされ、細かく企業分析した跡が見える。さらには、研究分析をふまえ、質問したい項目が5~10個メモされている。

セミナーや説明会では、このノートを携えて質問に行こう。志望度の高さをアピールできるし、「入社後もこれくらい熱心に働きます」というメッセージを伝えられる。こうしたアピールを積み重ねれば、早期選考試験に呼んでもらえるかもしれない。

世界一のBtoB企業を探す
byryo/gettyimages

日本には世界的なBtoB企業(企業対企業取引をしている企業)が多いが、BtoC企業に比べて知名度が低い。そのため受験者が少なく、内定獲得のチャンスが大きくなる。優良なBtoB企業は、就活生にとって狙い目だ。

世界一のBtoB企業を探す方法は、4つある。まず、本書に掲載されている「世界一のBtoB企業リスト」をチェックすること。業界地図本でBtoB企業を探したり、ヤフーファイナンスで「世界一」「世界首位」「シェア1位」などの言葉で検索したりするのもいい。『就職四季報』でBtoB企業を探す手もある。

BtoB企業に合格するには、次のフローが有効だ。まず、志望企業の競合となる企業を知る。北米、欧州、中国、ASEANなど、エリア別に探そう。インターネットで検索するとよい。

次に、

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要約公開日 2019.07.01
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