本書は投機の集中や、マウントゴックスの破綻で一気に注目を浴びた「ビットコイン」に関して、通貨・暗号技術・未来の視点でまとめられている書籍である。
はじめに読者の方が「ビットコイン」をイメージしやすくなるように、「ビットコイン」の概要が解説されているので、以降で主要な項目について紹介する。
・ビットコインとは?
ネットワーク上に存在する、電子データを通貨として流通させる「暗号通貨」。
・ビットコインの形
データでコンピュータの中に存在しているもので、保存用として「紙」に印刷した「ペーパーウォレット」をつくることも可能。
・1ビットコインはいくらか?
変動レートとなっており、2014年3月現在は、1ビットコイン(BTC)=約640ドル=約6万4千円となっている。
・ビットコインの入手方法
「取引所」「換金所」で円やドルを支払って入手するか、「マイニング(採掘)」と呼ばれる手法で生み出すことも可能。
・ビットコインはなにに使えるのか?
相手が受け取ることを前提として、一般的な通貨と同じく、何にでも使える。
・複製や詐欺の危険はないのか?
ビットコイン自体の複製は困難だが、流通や換金の過程でのサービスの瑕疵によって、詐欺や盗難の可能性はある。
一般的に主要な通貨は現金、決済性預金が代表的なものだ。クレジットカードやデビットカードは、通貨そのものではなく、決済性預金を使い決済するための補助手段としての位置づけとなる。一方でビットコインは、他のどの通貨とも異なる単位の、匿名性を持つ非金融・電子情報の暗号通貨であると言える。
スマートフォンやタブレットでは、様々なアプリを楽しむことができる。2008年7月から2013年10月までの約5年間で、アップルのアプリ全体の売上が、約1.9兆円にもおよぶ巨大な市場を形成している。
ここまで大きな市場となっているのは、アップルが「iTunes Store」という、アプリ・音楽・映像・書籍を統合したオンラインストアを持ち、それらがひとつのIDで決済できるという手軽さがあるためだろう。
3,400冊以上の要約が楽しめる