誰でも、ビジネスを始められる時代がやってきた。ツールや技術は安く、簡単に手に入れることができる。ひとりで2つ3つの仕事、ときには部署全体の仕事ができる。オフィスは必要ない。自宅でも働けるし、何千マイルも離れたところに住む、一度も会ったことのない人たちとコラボレートすることもできる。
いまこそ仕事の本質を見つめ直す時だ。
長期のビジネスプランは幻想、予想の範疇を出ない。マーケットの状況、競合他社、顧客、経済など、手に負えないたくさんの要素がある。計画を作っただけで、実際には制御できないものをコントロールした気になる。今年ではなく、今週することを決めよう。何かをするずっと前ではなく、直前に決定を下そう。
決断に関しても、同じことが言える。大きな決断をするのは難しく、変えることも難しい。だが、はっきり決断しないと、仕事は山積みになる。「これについて考えよう」ではなく「これについて決断を下そう」と思うこと。完璧な解決を待たず、小さな決断を積み重ねて前進する。決断に決断を重ねる流れに入ると、勢いが生まれ、モチベーションも高まる。
そもそも、会社は大きければいいというものではない。あなたの会社に最適な規模は5人かもしれない。もしかして、あなたとラップトップが一台あればいいのかも。どのくらいの規模にするか、すぐには決めないことだ。ゆっくり成長して最適な規模を見つけよう。あせって人を雇うのは多くの企業にとって死因となる。持続的で、利益の出るビジネスを行っていれば、それが大きかろうと小さかろうと誇るべきことなのだ。
仕事依存症(ワーカホリック)は不必要なだけでなく、バカげている。徹夜で働き、オフィスで寝ても、単にたくさん働いたというだけで、仕事上の達成を意味するわけではない。実際には生産的でないのに、義務感から遅くまで居残るような「座っていればいい」というメンタリティを生み出す。
必要なのは、より良い時間だ。家でやらなければならないことがあればあるほど、人は時間を賢く使い、会社で仕事をする。「何かを終わらせたければ最も忙しい人に頼む」という言い回しがある。彼らは仕事以外に生きがいがあり、いくつもの事に関心を持っている。仕事が社員の人生のすべてであってはならない。特に彼らに長く働いてほしいのなら。
すぐれた製品やサービスを生み出す最も単純な方法は、自分たちに必要なものを作ることだ。37シグナルズでは、彼ら自身のビジネスに必要な製品を作っている。
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