理不尽に逆らえ。

真の自由を手に入れる生き方
未読
理不尽に逆らえ。
理不尽に逆らえ。
真の自由を手に入れる生き方
未読
理不尽に逆らえ。
出版社
出版日
2020年04月07日
評点
総合
3.7
明瞭性
4.0
革新性
3.5
応用性
3.5
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おすすめポイント

歯に衣着せぬ物言いで、何かとメディアを騒がせるホリエモンこと堀江貴文氏。そんな堀江氏が「怒り」をテーマに書いたのが本書である。本書の中で堀江氏は、怒りをがまんせず、理不尽には堂々と逆らい、正しく怒ることで世の中を変えていこう、最終的には怒りを生まない環境に身を置こう、と主張する。

「怒り」というと負のイメージが強いが、今の時代、「怒れない人」は潰れてしまう。世の中の理不尽や不条理をなあなあで流さず、賢く怒り、正しく闘う人だけが自分の人生を守ることができるのだ。そもそも「怒れない人」は、いい人でもなんでもない、ただの都合のいい人だ。

本書には、堀江氏らしい言葉が並ぶ。「『謎ルール』には容赦なく反抗する」「バカコメントを相手にしない」「色あせた社会倫理から自分を守る」「『不満』は正しく言えばいい」「周りに迷惑をかけずに合理的にラクすればいい」――言葉は強く見えるが、よく読んでみればどれも正論だ。

堀江氏を「気に入らない」と感じる人がいるとしたら、それは彼の人生が羨ましいからかもしれない。でも、誰にでも、自分の思うように生きる自由はある。ここは素直に彼を手本とし、ときには怒り、キレてみてはいかがだろうか。もしかしたら、人生がみるみる好転していくかもしれない。

ライター画像
上條まゆみ

著者

堀江貴文(ほりえ たかふみ)
1972年、福岡県生まれ。実業家。SNS media&consulting株式会社ファウンダー。インターステラテクノロジズ株式会社ファウンダー。元・株式会社ライブドア代表取締役CEO。現在、有料メールマガジン「堀江貴文のブログでは言えない話」の配信、会員制コミュニケーションサロン「堀江貴文イノベーション大学校」の運営、和牛ブランディング「WAGYUMAFIA」の活動、「ゼロ高等学院」の主宰、2019年5月に民間では日本初の宇宙空間到達に成功したインターステラテクノロジズ社の宇宙ロケット開発など、多数の事業や投資、多分野で活躍中。主な著書に、『ゼロ』(ダイヤモンド社)、『本音で生きる』(SB新書)、『99%の会社はいらない』(ベスト新書)、『多動力』(幻冬舎)、『好きなことだけで生きていく。』『自分のことだけ考える。』『情報だけ武器にしろ。』(以上、ポプラ新書)、『時間革命』(朝日新聞出版)、共著に『10年後の仕事図鑑』(SBクリエイティブ)、『バカとつき合うな』(徳間書店)などベストセラー多数。

本書の要点

  • 要点
    1
    世間が押し付けてくる「理不尽」には、賢く怒ろう。ときには理詰めでキレてみることも必要だ。一度キレれば、あなたの人生を邪魔する人は減るはずだ。
  • 要点
    2
    怒りは、世の中を変える原動力になる。また、怒りによってビジネスにつながるアイデアが生まれることもある。
  • 要点
    3
    怒らないで済むならそれに越したことはない。自分がそこにいたいと思えるコミュニティに身を置いたり、自分にストレスを与えない人と一緒に仕事をしたりしよう。

要約

【必読ポイント!】理不尽には賢く怒れ

「謎ルール」には容赦なく反抗する

「謎ルール」とも言うべき、理解不能なルールを押しつけられることがある。どう考えても理不尽だ、不要なルールだと感じたら、ロジカルにキレよう。「謎ルール」は、気づいた人がどこかで主張して撤廃しないと、いつの間にかどんどん増殖してしまう。

「謎ルール」は、閉鎖的なコミュニティで発生しがちだ。コミュニティの中で村八分になることを恐れ、みんながどんどん忖度を始めて、それがやがてルールとなっていくのだろう。

無意味なものをどんどん潰せば、社会はよくなる。理不尽だと感じたことは率直に言い、「謎ルール」を減らしていこう。

バカコメントを相手にしない
kk-istock/gettyimages

他人の人生に口出しばかりして、自分の人生を生きていない人は多い。著者が新刊を出すと、「何を当たり前のことを」「堀江はいつも同じことを言っている」と突っかかってくる人がいる。「当たり前」のことができない人のために発信しているのに、関係ない人が口を出してくるのだ。日常の仕事においても、こうしたことはよくあるはずだ。

だが、的外れな「バカコメント」にいちいち付き合う必要はない。無視するか、一言注意すればいい。あなたを必要としてくれる人と一緒に、とにかく自分の人生に集中しよう。

ネガティブな表現をなくす

日本の教育では、学校になじめない人は社会から排除されがちだ。それは、「引きこもり」というネガティブな言葉があるからではないだろうか。「引きこもり」というレッテルを貼られ、「自分はダメな人間なのか……」と思い込むと、ますます社会復帰が遠のいてしまう。

著者は人から「ADHD(注意欠陥・多動性障害)ではないか」と言われることがある。「ADHD」というとネガティブなイメージがつきまとうが、著者はこれを「多動力」という、ポジティブな印象を与える言葉に言い換えた。同様に、「引きこもり」と呼ばれる人たちが前向きに生きていくためには、「引きこもり」というネガティブな言葉をなくして、ポジティブな表現だけにすることが先決だ。

これからの時代は、外に出たくない人でも、在宅で仕事ができるようになるだろう。「引きこもり」だからといって悲観的になる必要はない。とにかく自分が好きなことをやり、ポジティブに、できることをやっていこう。

怒りをがまんしない

ときには理詰めでキレてみる
taa22/gettyimages

著者は、国内外に9店舗のレストランを開くなどして、和牛の素晴らしさを啓蒙する活動を行っている。そんな著者がインスタグラムにウニと和牛の写真を投稿したところ、あるユーザーから「野菜食べてますか?」といったコメントが入ったという。

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要約公開日 2020.07.21
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