書くだけであなたの「強み」が見つかるノート

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出版社
SBクリエイティブ

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出版日
2021年07月27日
評点
総合
3.5
明瞭性
4.0
革新性
3.0
応用性
3.5
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おすすめポイント

「あなたの強みは何か?」

そう問われて、迷わず答えられる人がどれだけいるだろう。要約者がそう問われたら、即答できる自信はない。正直に言ってしまえば、「自分の強み」がよくわからないのだ。また、強みがわかっていてもそれを発揮する場所が見つからないという人もいるかもしれない。それで本当の「強み」と言えるのだろうか。

本書で紹介されているのは、「自分が望む成果につながる本当の強み」を探すメソッドだ。従来の強み探しでは、「自分の強み」を知って終わりになりがちだ。強みをどう活かせばいいのかわからないことが多いからだ。著者は「相手の求めに応えること」を強みにすることをすすめている。自分を評価するのは他人であり、求められていることを提供することで確実に成果につながる。つまり「本当の強み」とは、「必要とされる人になる」ことである。

強み探しに困っていた人でもその助けとなるのが、本書に紹介されている、見違えるように評価される強みのメソッド「強み革命テンプレート」である。 このテンプレートを活用すれば、他者から評価され、感謝される「本当の強み」が見つかるはずだ。

職場で評価されないことに悩んでいる人や他者にもっと貢献したいと感じている人にもおすすめの一冊だ。強みを活かすための道筋が照らされるにちがいない。

ライター画像
中山寒稀

著者

田中祐一(たなか ゆういち)
株式会社ザ・リード代表取締役/マーケティングコンサルタント
1986年1月23日生まれ。新潟県出身。芝浦工業大学卒業。大学卒業後は株式会社NTTデータに就職。仕事をしていく中で「この会社だけで通用するスキルで一生働いていくのか?」と葛藤。起業している先輩に「5年働けばどれだけ優秀な学生も並みの会社員になってしまう」と言われたことをきっかけに起業を決意し退職。
コンサルタントを名乗り活動するが、気が弱いことや、自分にカリスマ性がないことからまったく稼げない日々が続いた。結果、起業資金800万円をわずか6ヶ月で借金100万円にしてしまい自信喪失。
「自分のブランドを作らなければ」「すごい人にならなければ」「すごいアイデアを用意しなければ」と考えていたが、“地味な起業法”と出会い人生が逆転。自分を主役にするのではなく、他人を主役にして応援することで感謝の報酬とやりがいをいただけるようになり、3万円、10万円と少しずつ稼げるようになる。このとき、「絶対的な強みがなくても、相手が求めることに応えれば活躍できる」と気づく。
その後、本格的にビジネスを学び、あるクライアントの売上を10倍に。それが話題を呼び、プロデュ―スの依頼が殺到。
現在は本格的なWEBマーケティングを教えるビジネススクールを開講。初心者も多く参加する講座にもかかわらず、累計500名の受講生は「50億円」を超える売上アップを成功させている。そのノウハウをもとに、自分目線ではなく相手目線で価値を提供する「強み革命テンプレート」を作り上げた。
著書に『僕たちは、地味な起業で食っていく。』(SBクリエイティブ)がある。

本書の要点

  • 要点
    1
    強みを探そうとするほど見つからない原因は「自分目線」にある。成果を出せる人は「相手目線」を持ち、求められる価値を的確に提供している。
  • 要点
    2
    相手が困っていることや助けてほしいことを察するのが得意なサポーター型の人は、他者の困りごとに対して、「応援する」というポジションに立つことで、選ばれやすくなる。
  • 要点
    3
    本当の強みを発揮し、成果を出していくためには、「相手が求めていること」「ライバルがやっていないこと」「自分にできること」の3条件をそろえることが必要である。

要約

「本当の強み」とは何か?

自分の強み探しは難しい

「今のままの働き方でこれからも通用するか」「思ったように結果がでない」「職場で居場所を見つけられない」。こうした悩みを抱えている社会人は少なくない。そんな悩みを抱える人に対し、成功者やビジネス書が訴えるのは「強みを活かすこと」の大切さだ。

しかし自分の強み探しは難しい。診断ツールなどを使って納得できる強みが見つかったとしても、その活用方法がわからない。その結果、強みを活かして現状を変えることが目的なのに、強みを知ること自体が目的になってしまうのだ。

また、自分のことをよく知る友人や知人に自分の強みを尋ねても、気を使って本当のことを言わない可能性もある。

強みを探そうとするほど見つからないのは、自分目線で考えているからだ。自分の強みが相手の役に立つとは限らない。特に仕事の場合は、自分のことを評価するのは他人である。求められるのは、「相手目線」だ。成果を出している人は、相手から求められる価値を的確に提供している。一般的な自己分析や強み診断には、この相手目線が含まれていないのだ。

世の中の多くは、普通の人
Prostock-Studio/gettyimages

強みは「専門性」とも言える。本書では、絶対的な専門性で勝負できる人を「カリスマ型」と呼ぶが、このタイプは少ないのが現実だ。世の中の大多数の人は、「サポーター型」であり、際立った好きなことや得意なことがあるわけではない。

サポーター型は仕事もそれなりにできるが、一点モノの専門性を武器に戦っていくのは厳しい。しかし、サポーター型には状況に合わせてフィットしていく方法がある。そこで必要なのは、強みに対する考え方の大転換だ。

強みは絶対的なものではなく相対的なものである。自分が得意としているスキルの価値は、相手や環境しだいで変わっていくのだ。たとえば、今の職場でプレゼンのスキルが高いと評価され、プレゼンが自分の強みだと思っていたとしよう。だが転職先でプレゼンの達人がたくさんいたら、その価値は一気に低下してしまう。

一方でその逆もある。著者は新卒で就職した会社ではエンジニアとして戦力外の扱いを受けていた。しかし、退職して外の世界に出ると、パソコンのセットアップをするだけで、感謝されてお金をもらえるようになった。大事なのは、その場で相手から必要とされる価値を提供することだ。

成果の決定権を持っているのは他人である。サポーター型の人は、常に空気を読み、他人の考えを想像するのが得意だ。そのため、相手の困りごとを察して、それに対して「応援する」というポジションに立つことにより、選ばれやすくなる。

大切なのは本当の強みを発揮することである。それにより、自分の能力が変わらなくても、相手から評価されるようになるのだ。

【必読ポイント!】 本当の強みを見つける「強み革命テンプレート」

5つのステップで強みを見つける
jacoblund/gettyimages

相手のことを理解し、相手が求めていることを提供していくという原理は、仕事で成果を上げるための基本である。しかし、それだけでは不十分だ。

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要約公開日 2021.11.02
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