Notionで実現する新クリエイティブ仕事術

万能メモツールによる最高のインプット&アウトプット
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万能メモツールによる最高のインプット&アウトプット
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出版日
2022年02月21日
評点
総合
3.5
明瞭性
3.5
革新性
3.5
応用性
3.5
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おすすめポイント

メモアプリを利用しているが、メモが増えすぎてもはや管理できない。情報収集はしたものの、集めただけでうまく活用できない。日々たくさんの情報に触れているビジネスパーソンには、こんな悩みを抱えた方が多くいることだろう。

本書の著者は、仕事の効率と質を上げるためにさまざまなツールやアプリを利用してきた、LinkedIn日本代表を務めた村上臣氏だ。本書では、話題のツール「Notion」を活用した情報整理術を解説する。Notionは、2021年に日本語版がリリースされたばかりだ。まだNotionを使ったことがない、使ってみたけれど使いこなせなかったという人には、本書の情報が役に立つだろう。

著者はかつてメモアプリEvernoteと、後で読むアプリPocketを利用していたが、今ではNotionに一本化しているという。Notionはそれほど多機能なのだ。日報、議事録、タスク管理、読書記録、出張計画など、日々あらゆるところで発生し、分散している「メモ」はすべてNotionに集約可能だ。これまであちこちのアプリを行き来して作業をしていたとしたら、すべてがシームレスになるだけで、ぐっと効率的になるだろう。

本書は、Notionの基本操作から始まって、それを活用した生産的でクリエイティブな働き方、情報整理術にまで言及している。Notionに興味がある方だけでなく、自分の働き方の見直しをしたい方にも、ぜひ読んでいただきたい一冊である。

ライター画像
木下隆志

著者

村上臣(むらかみ しん)
LinkedIn日本代表
青山学院大学理工学部物理学科卒業。大学在学中に現・ヤフーCEO川邊健太郎らとともに携帯インターネット事業のためのベンチャー企業、有限会社電脳隊を設立。日本のインターネットの普及に貢献する。
2000年8月、株式会社ピー・アイ・エムとヤフー株式会社の合併に伴いヤフー株式会社入社。2006年ソフトバンク株式会社による買収に関連して、現ソフトバンクモバイル株式会社に出向。2011年に一度ヤフーを退職するも、孫正義が後継者育成のために始めた「ソフトバンクアカデミア」で、ヤフーの経営体制の問題点を指摘したことを機に、当時社長の宮坂学など新しい経営陣に口説かれ、2012年にヤフーへ出戻る。若干36歳でヤフー株式会社の執行役員兼CMOに就任。600人の部下を率いるモバイル事業の責任者として、PCからスマートフォンへのシフトを担当。10%未満だったスマートフォンからのアクセス比率を、65%以上まで増加。広告・EC売上について50%以上をスマホ経由にするなど事業全体の変革をし、「爆速経営」に寄与した。
2017年11月、「自分のキャリアは自分で築く」という文化を日本にもっと広めるべく、日本でなかなか根付かないリンクトインの日本代表にあえて就任、同社再生に挑む。
国内外の雇用事情に精通した「働き方のプロ」として、NewsPicksアカデミア講師を務めるなどメディアにも多数登場し、転職や働き方について発信している。また、複数のスタートアップ企業で戦略・技術顧問を務める。
主な著書に『転職2.0』(SBクリエイティブ)がある。

本書の要点

  • 要点
    1
    Notionは「オールインワン・ワークスペース」を目指した、情報の集約・管理を得意とするソフトウェアである。
  • 要点
    2
    より価値のあるアウトプットを目指すためには、「情報」を「インテリジェンス」へと発展させなければならない。Notionはその作業を助けてくれる。
  • 要点
    3
    Notionは日報や議事録、読書記録や出張計画、単語帳など、工夫次第でたくさんの利用方法が考えられる。
  • 要点
    4
    コラボレーションに適した機能も備えているNotionは、チームでの作業にも便利に使える。

要約

Notionを始めよう

すべての情報を集約し整理できるNotionの魅力

元上司がNotionの創業者の1人であったことから、著者は日本では比較的早い時期からNotionを使い始めていた。最初はシンプル過ぎて面を食らったが、使い込んでいくとその快適さを実感した。

かつて使っていたEvernoteは、「紙のメモをデジタル化したもの」という印象で、保存するデータが増えるにつれて整理しきれなくなっていった。一方、Notionは整理整頓に適したツールだ。データベースという形式で、Webページのクリップも、紙の名刺も、すべてをNotionに集約し、分類したり並べ替えたり、絞り込んだりが容易にできる。複数のツールを行き来せずに必要な情報にアクセスできる恩恵は大きい。本書は、そんなNotionの基本的な使いこなし術から、より本質的な「情報整理術」としての活用までを紹介していく。

Notionとは
本書p.7 より Notion の空白ページ

Notionは「オールインワン・ワークスペース」を目指し、情報の集約・管理を得意としたコラボレーションソフトウェアである。アメリカ発のソフトだが、数年前から日本国内でも利用者が増え始め、2021年10月には日本語版がリリースされた。Webブラウザ、デスクトップアプリ、モバイルアプリから、基本的な機能は無料で利用できる。使い方の自由度が高く、個人が日記や情報収集ツールとして活用することも、企業が社内の情報共有ツールとして活用することもできる。

Notionの最大の特徴は、さまざまな形式の情報を一ヶ所に集約できることだ。Notionでは各情報は「ブロック」という単位で扱われる。テキスト、画像、YouTube動画の埋め込みなど、さまざまなブロックを自由に並べて、ページを作り上げることができる。

Notionは、一見すると「メモアプリ」であるが、その機能や性質から考えると、情報管理ツールであるといえる。それぞれの利用者が目的に応じて必要なデータを収集し、各自の最適な形式でレイアウトすることができるツールなのだ。

インプットした情報をインテリジェンスに変換する

インプットの罠から抜け出すために

Notionに限らず、さまざまなツールを活用して情報収集に取り組んでいる方は多いはずだ。しかし、情報を集めることに終始し、せっかく集めた情報を活用できていない人も少なからずいるだろう。

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要約公開日 2022.04.29
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