エスター・ヒックスを介してつながる集合意識、エイブラハムによると、この宇宙には3つの法則がある。1つ目は「引き寄せの法則」だ。「似たものは、引き寄せられる」という法則である。すべてのものに作用する、最も強力な法則だ。
2つ目は「意図的な創造の法則」。思考を向けたものは、望むものもそうでないものも、目の前に現れるという法則だ。つまり私たちは、「意図的に思考すること」で現実を創造できる。
3つ目は、「ありのまま受け入れること」だ。「わたしがわたし自身であること、他のすべての人がその人自身であることを受け入れる」ということだが、1つ目と2つ目の法則をマスターしない限り、この域には到達できない。
以上の3つの「宇宙の法則」を理解して実践すれば、人生を思うままに創造できるようになるだろう。本要約では、「引き寄せの法則」と「意図的な創造の法則」を紹介する。
「引き寄せの法則」は、常にあなたの思考に反応している。つまり、「自分の現実は、自分で創り出している」のである。
望まない出来事が起きたとき、あなたは「こんなことは望んでいない」と思うだろう。だが、意図していないとしても、その現実を引き起こしたのは「あなた」である。図らずもそのことに思考を集中させてしまったため、望まない現実が創造されたのだ。そうなったのは、「宇宙の法則」を理解していなかったからにほかならない。
望む、望まないにかかわらず、意識を向けたものは現実化する。何かに意識を向けると、「引き寄せの法則」が働き、現実化する確率が高くなっていく。
実現したいものを見て「そう、わたしはそれを望んでいる」と言えば、意識を通じてそれが呼び寄せられる。しかし、実現したくないものを見て「違う、わたしはそれを望んでいない!」と叫んでも、それを意識してしまったがために、現実化してしまうのだ。
その理由は、宇宙には「否定」という概念がないからだ。「それは欲しいものじゃない!」というのは、「欲しくない、でもこっちへ来て!」と言っているのと同じなのだ。
しかしこの世界では、物事が実現するまでにある程度の時間がかかる。
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