ビジネスにおいては、ステップアップするごとに様々なスキルが必要となる。なかでも、どのポジションに就いても求められる「普遍的なスキル」が「ビジネスマインド」である。その主なポイントは3つだ。
まずは、「自分の値段」を知ることだ。自分の値段は、会社員であれば、額面給与に雇用コスト(1.3~1.5倍)を積算して算出できる。例えば、額面年収が300万円の場合、自分の値段は社会保険料や備品代などの雇用コストを含めた390万~450万円となる。算出した自分の値段と「自分の仕事のパフォーマンス」を見比べる。そして、自分が社長だったら、今の自分に気持ちよくお金を払えるかを客観的に振り返ろう。これは自分自身を磨き続ける一歩となる。
2つめは、ネガティブな言葉や行動はNGということだ。忙しいは「限界宣言」であり、「できません」は成長を止めてしまい、上司からの期待も得られなくなってしまう。また、「とりあえず」は「中途半端」な仕事に結びつく。
3つめは、相手の期待値を少しだけ上回るアウトプットをして「期待値コントロール」することだ。例えば、上司から見積書作成を指示されたとしよう。その際、上司が見積書をメールで送付することを想定して、メールのドラフトを添付して渡す。すると、上司はすぐにメールで送ることができるため、喜んでくれ、間違いなくプラスの評価となる。
「期待値コントロール」のポイントは、期待をちょっとだけ超えることだ。大きく期待を超えてしまうと、次にそれを超えるのは難しい。それほど時間のかからない、相手が「助かる!」と思うことを想像するようにしたい。これをルーティン化すると、自分の評価につながり、自身の成長も後押しされるのだ。
人類に与えられた時間は平等である。限られた時間をコントロールし、大きな成果を出すために、「時間管理」が重要となる。
新人時代には時間と期限を守ることが第一だ。遅刻をすると、「お金・仕事の質・信頼」を失うことにつながる。例えば、会議に遅刻すると相手を待たせ、待機時間分の給与ロスが発生する。また、開始が遅れた分、議論できる時間が短縮され、議論のクオリティに影響を及ぼす。さらに、いつも遅刻していると周囲からの信頼が揺らぎ、挽回するのが困難になる。新人時代は、常にプランBを用意し、バッファを設けてスケジュールをゴールから逆算して立てるなど、自分なりのツールやルールを持つようにしよう。
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