「幸運=(行動×多様+察知)×回復」――これは、著者が最新の“運”研究から得られた知見を統合した、「運のつかみ方」の方程式だ。
方程式を構成する1つ目の要素「行動」は、あなたが人生のなかで実行した、具体的なアクションの量と質を意味する。幸運に巡り合いたいなら、人生におけるチャレンジの回数を増やすことが重要なのだ。成功率が1%しかない難しい仕事に挑んだとしても、試行回数が100回を過ぎれば成功率は63%を超え、459回めで99%に達する。
2つ目の要素は「多様」だ。いくら試行回数が多くても、チャレンジのバリエーションが少なすぎては意味がない。実際、世界レベルのアスリートほど、幼いうちに複数のスポーツを経験しており、専門種目を絞り込む時期が遅かったことがわかっている。
3つ目の要素は「察知」だ。幸運の兆しに気づき、その発見を活用するスキルである。ブリガムヤング大学のある研究では「イノベーションを起こす人ほど観察に時間を費やす」と報告されている。
最後の要素は「回復」だ。失敗からすみやかに立ち直り、次の挑戦へと向かっていく力である。
要約では本書のなかから、RPGの攻略法にたとえた4つの章を取り上げる。
RPGを始めたばかりのプレイヤーはまず「世界の探索」を行う。村や城の住人から話を聞いたりフィールドを歩き回ったりして得た情報をもとに探索の範囲を広げつつ、モンスターを倒してスキルを上げる。
3,400冊以上の要約が楽しめる