2022年11月からChatGPTの話題が持ちきりである。自然に見える会話形式の応答で多くのユーザが魅了された。その普及のスピードを受けて、Microsoftが最大約1兆円を追加出資するという報道が駆け巡った。そこに、検索サービスが脅かされると報じられた直後、Googleが対抗馬としてBardを急きょ発表した。
ChatGPTの元となるGPT-3は、AI研究機関のOpenAIが2020年に発表した大規模言語モデルの1つである。大規模言語モデルとは、膨大なデータを学習し、人間が使う言葉を単語の出現確率でモデル化したものだ。そのためGPT-3は極めて自然な文章の生成や翻訳ができる。これを改良して、会話に最適化したのがChatGPTである(注:2023年4月時点では、さらにその発展形のGPT-4がChatGPT Plusとして提供されている)。
ChatGPTにもまだ不正確なところはあるが、後に改良され、クオリティーが上がっていくとされる。Googleの検索アルゴリズムの向上によりウェブサイトの情報の正確性が高まったのと同様の道筋をたどるだろう。
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