20代のうちに絶対にやっておいたほうがいいのは「人生最大の失敗」だ。若いうちなら、失敗しても挽回できる。リスクを恐れず何でも挑戦してほしい。
若いうちに大失敗を経験すると、あとの人生は上昇していくばかりだ。逆に、失敗を恐れて安全な道ばかり選ぶと、ドラマのない人生になってしまう。今後の人生で「目を見張るような活躍」をしたいなら、20代のうちは「目を覆うような失敗」を恐れてはならない。
著者のセミナーで、ある学生が質問をした。趣味のイラストを仕事にするのがいいか、そうでない仕事につくべきかと悩んでいるという。
そこで著者は、会場の人たちに「この中で彼女の歳からやり直せるんだったら、失敗するかもしれないけれど、好きなことを選ぼうと考える人は?」と尋ねた。すると、ほぼ全員が手を挙げたのだ。
24歳の若者から「もう歳を取りすぎて、僕には未来がありません」といわれたこともある。出世コースから外れた支店に配属されたことを嘆いているようだった。
いくら若くても、いまの年齢は、それまでの人生でいちばん歳を取っている。だから自分の若さに気づくことができないのだろう。それでも、30代以降の人は「もしも20代に戻れたら……」と思うものだ。あなたはいま、30代以降の人がうらやむ若さを持っているのだ。そのことを忘れないでいてほしい。
20代は悩みや苦しみを抱えがちな年ごろだ。自分を否定したり、未来に不安を抱いたりする時期でもある。
これが30代以降になると、感覚が鈍って「まあ、いいか」と思うようになる。自分の体型を見ても「まあ、いいか」。期待したほど成長しない自分にも「まあ、いいか」だ。
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