ChatGPTはサンフランシスコを拠点とするオープンAIが開発した「対話型AI」である。2022年11月30日のリリースから6日目で100万ユーザーを突破した。
自然言語、つまり普段の会話で使っている言葉で、なめらかにコミュニケーションがとれる点が、従来のチャットボットと大きく異なる。人間が応答しているかのような自然な文章を数秒で自動生成してくれるのだ。
ChatGPTのように文章を生成するAIの他に、画像や音楽を生成するAIも次々と登場している。これらは「生成AI(Generative AI)」と呼ばれている。本書では、生成AIがなぜ今登場したのか、ChatGPT登場後の「アフターChatGPT」のビジネスがどうなっていくのかが解説されている。
オープンAIは2018年に「GPT-1」という「大規模言語モデル(LLM)」を発表した。大規模言語モデルとは、AIが自然言語を処理するためのモデルのことで、以降GPT-2、GPT-3とアップグレードを重ねてきた。より複雑な問題に対応できるようにするため、AIを調整するパラメータ数とデータ量を大幅に増加させ、2023年5月時点で無料版のChatGPTが使っているモデルはGPT-3.5だ。有料版のChatGPT Plusではその進化版となるGPT-4を利用できる。
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